3月の末も末。
もう、年度が変わる時期です。
そしていよいよ
遠距離恋愛に終止符です。
明日、大地が待つ町へ引っ越します。
何度も通った、お馴染みの町。
でも、今回はいつもと違う。
会いに行って、数日過ごして帰ってくる。
そうじゃなくて。
会いに行って、そのまま帰ってこない。
今回は、片道分の切符しか持っていません。
「往路の」の切符はあるけど、「復路」の切符はないのです。
それがたまらなく悲しい。
今までは帰る日が近づくと切なくなったけど。
「帰る」ということがとても恨めしく思えたけれど。
今は、帰れないのがこんなにもつらい。
やっぱり生まれ育った町を出るのは寂しい。
みんなが出ていったあとも、ずっとずっといたから。
それから離れるなんて、考えもしなかった。
私はきっとこの町で生涯を終えるのだと思っていたから。
まさかここから出る日が来るとは思ってもいなかった。
十代の頃のように無知ゆえの勢いは、もうない。
飛び出すには、迷いも生じる。
仕事の選択もすごく迷った。
でも、私は大地を選んだ。
他のものを置いて出てもいいという決断をした。
だから、寂しがってばかりはいられない。
あなたとともに生きる覚悟をしたのだから、
添い遂げられるよう、強くならなくては。
最初のうちは心細くて泣いてしまうかもしれない。
でも、少しずつでもいいから強くなりたい。
ちゃんと自分で生きていけるように。
自分がした選択を後悔しないように。
この片道分の切符を握りしめて。
強くなろうと思うよ。