今日は大地と連絡取っていない。
珍しい。というか、つき合ってからは初めてかな。
私は本来連絡無精で、何日か連絡取らなくても大丈夫なんだけど、
毎日くれてたからそれがなくなると「あれ?」って気になった。
携帯電話という便利なものがあるおかげで、遠くにいるあなたを近くに感じられていたけれど。
こうして連絡取らなかった日には思うよ。
こんなにも頼りないものでしか繋がっていなかったのだと
。
もし携帯電話がなくなったら、あなたを感じることもできないのね。
気づいたら大地とつき合ってから1ヶ月が過ぎてた。
あっという間だったな。
由のときは1日1日が長くて、1ヶ月で大分憔悴してたのにね(笑)
好き同士でつき合うってこういうことなんだなって、実感がやっと持てた。
……
正直な話、1ヶ月経つ、てとき怖かったんだ。
毎日連絡とるようになって、今まで見えなかった面が見えるようになって。
良い面もあれば当然嫌な面だってある。
それを見て愛想尽かされたらどうしようって。
不安だったんだ。
いくら一番信頼してた大地だって、友達の頃は知らない面てたくさんあったから。
私の心の闇の部分。
黒くて暗くて、汚い部分。
自分だって受け入れきれないくらいの闇。
それでもさ、
大地は受け入れてるんだ。
この闇さえ。
笑って、「それがどうしたの?」って言うんだよ。
そんなこと言われたら、もう離れられないじゃない。
あぁまたこんな時間か。
この仕事してて得するのはお金くらいね。
あとはもう、傷にしかならない。
人間の汚い面もたくさん見るし、
人間関係もグチャグチャだし、
苦手なタイプの人間と話さなきゃいけないし、
なにより、自分が嫌われたときはっきりとわかる。
それが、やっぱりつらいよね。
彼らの中での私の評価をまざまざと見せつけられる。
あ、私っていらないな。って。
まぁ私も彼らを好いてるわけじゃないから、お互いさまだなって思うけど。
やっぱり嫌われるのはつらいよ。
自分を拒絶されるのは、悲しい。
こうやって傷ついたとき、無性に大地に会いたくなる。
会ってベタベタに甘やかしてほしくなる。
でも、甘えられない。
会いたいけれど、会えない距離にいるから。
そこにいないあなたに、甘えるわけにはいかないのよ。
「
電話してもいー?」
「いいよ(笑)」
「週に1回くらいは声聞きたい」
そんなやり取りをする日がくるなんてね。
由と別れた日、大地に電話をかけたときは想像もしてなかった。
……ほんの少し、願望はあっただろうけど(笑)