私はつき合うなら年下がいいらしい。
最初は、私が同年代より落ち着いてる(ように見えるだけなんだけど)から、年上の方が似合ってる。なんて言われるんだけれど。
私の性格、恋愛価値観を知ると、みんな口を揃えて「タメか年下がいい」なんて言う。
そうなのかな?
……うん、そうだね。
年上の人は魅力的だ。
甘えさせてくれると思うし、甘えっ子だから甘えたい。
でも、甘えっぱなしは嫌なの。
甘やかされすぎて依存したり退化したりするのが嫌なの。
頼られてなんぼな性格だし。
甘え甘えられ、頼り頼られて。
そんな「対等」な関係がいいのです。
だからこそのタメか、精神年齢一緒くらいの年下くんか。
「年下
好きでしょ?」
なんて、かつてあなたが言ったことに、今さら揺れ動くのです。
単純に自分より誕生日が遅いのを年下と言うのなら。
あなたは私の年下くん、だものね。
年下好きでしょ?
だって俺年下だもん。
うん、知ってるよ。
でも年下だからそうなんじゃなくて――
過去の
メールを読み返す。
それはすなわち過去を振り返るということで。
過去を振り返るということは過去の傷に触れることで。
――あぁ、やっぱり。
あった、あった。
もう、ほとんど癒えているけれど。
過去の傷。
由と別れたとき、ついた傷。
その決定的なメールを数ヶ月ぶりに見てしまった。
どんなに癒えても、消えることや治ることはないんだ。
でも、そのすぐ後に大地からのメール。
頑張れ、とか
大丈夫だよ、とか
そういうんじゃなくて。
ごめんねと言ったら、
気にするな、と。
気にするならこの借りはいつか返せ、と。
大地らしい励まし方をしたメールだった。
それで、私は生傷をかさぶたに変えて、
そしてほとんど目立たないまでに回復させれたんだと思う。
傷が膿まなくてすんだのは大地のおかげ。
あなたはすごいよ。
もしあなたがいなかったら、私はまだ引き摺ってたかもしれない。
それを過去の傷に変えてくれたあなたは、すごい。
まるで絆創膏みたい。
私がかさぶたを作るまでの間、あなたが傷を被ってくれていた。
私の代わりをしてくれてた。
私の正気の、かな。
おかげで、こうして前を向いて歩けてる。
本当に本当に、あなたは偉大な親友くんだよ。