モノクロトウキョー

友達が「まだ１年なんだねー」と何気なく言った｡



１年｡


もう１年｡
だけど｡
まだ１年｡



そういうことでもあったんだ｡




それはいいんだ｡
これから重ねていけばいいだけだから｡
そんな急に重ねることはできないし､時間を速めることもできない。
だから､いいの｡




でも､少しだけ｡



少しだけ､切ない気持ちになる｡




大地と元カノさんは２年半くらいだったかな｡
それくらい続いてたから｡



あぁ､まだ半分にも届いてないんだなぁ｡
って｡しみじみと実感したの｡




だからほんの少し､時間が憎らしくなったの｡




あなたが他の人と重ねた時間を､私は越えられるのだろうか｡
あなたとともに､これからも時間を重ねられるだろうか｡





早く追いついて､追い越してしまいたい｡
そうしたら､もう「上書き」じゃなくて「新しい」時間を紡げるから｡



ちょっとだけ､過去に嫉妬したのでした｡
……したところでどうしようもないのだけれども｡

４月２５日｡
何のイベントもなく何の変哲もない日｡
それはとてもありふれた日常｡



でも私にとっては特別な日｡



２３年前の今日､私は生まれたのです｡
つまり誕生日なわけで｡



まぁ仕事があるので１１時には寝てたよい子な宵子さん←




ところが日付が変わる１０分前､突然携帯が鳴った｡



大地からの電話でした｡




……まぁ､少し予想はしていたのだけれど｡





「……もしもし」
『もしもし､寝てた？』
「ん､寝かけてた」
『そりゃごめん(笑)』


なんて他愛のない会話をしばらく続けてたけど｡




『……あ､１２時になった｡誕生日おめでとう』



そういってお祝いしてくれました｡
誰よりも早く､誰よりも先に「おめでとう」と言ってくれました｡



ありがとう｡
みんなにお祝いしてもらえて幸せな１日だったけど｡



その中でもあなたが一番先に言ってくれたのがとても嬉しかったの｡




そしてもうひとつ｡



今日は私と大地がつき合い始めて１年記念日でもあるのです｡


普段は全くお祝い……というか話題にすらしないけれど､
１年はさすがに節目だということで｡



お互いあっという間だったね､ってしみじみ｡




これからもよろしくね｡

働きはじめて約３週間｡
無事に初任給もいただけました｡
働くってこういうことかってじーんとしてたのも束の間｡


職場でいつものごとく雑談が始まってて｡
それはいいんだけども｡楽しいし｡



今日は「結婚」についてだった｡



「結婚するなら長男は大変だよなー」
「でも結局女の子って長男選ぶよね」


なんて話をされ｡
「へぇ」と気のない返事を返してたけど｡


「あんたもきっと長男選ぶよ」
と､出会って１ヶ月にも満たない人に断言された｡




「はぁ……まぁ上の子は末っ子､末っ子は上の子との相性がいいとも言いますしね､わからないですよね(笑)」



とか返した｡
だって大地さんバリバリ末っ子だし｡



「もし長男と結婚するなら今の人とは別れなきゃダメですわ､私←」


と言うと､ひとしきり笑ったあと､その人はまた畳み掛けてくる｡




「末っ子とは絶対結婚できないよ｡何年つき合っても絶対別れるから」


「まぁ……結婚はまだ先の話なので｡彼とできたらいいなとは思っていますけど」


「今どんなに好きでも絶対なんてないからね」


「はぁ……まぁ､先のことは誰にもわからないですからね」



「絶対長男と結婚するよ」








……と､噛み合わない会話を繰り返し｡



なんか疲れました｡




「末っ子」とつき合ってるって言ってるじゃん｡
何で「絶対できない」とか言われなきゃいけないのかしら｡


「絶対はない」って言うのに､「絶対」長男と結婚するとか……矛盾だわ(´・ω・｀)




煮え切らない思いをした１日でした｡

今日チケットを買いました｡
大地のところへ行く日が決まりました｡
あと３週間なかった(笑)




「行くね」って大地に伝えて｡
「わかった」と返ってきて｡



それで十分なはずなのに｡



いざ会える日が決まったら､そんな淡々としたやりとりがさみしいと感じてしまった｡




甘えてるな､大地に｡





ふだんから私は「さみしい」と伝えない｡
大地の方が自分の気持ちをストレートに伝えてくる｡


でも､こういうときは逆｡
本当は私の方がずっと寂しいし､会いたいと思ってるんだ｡




大地は意外と平気｡なんだろうな｡





それが少し､切ないと思ったのでした｡


まるで片想いしてるみたい｡

今日から仕事が本格的に始動しました｡



もちろん初めからうまくいくはずもなくて､
日々どころか秒での反省会ですが……(笑)



でも個々の仕事が多いので､怒られたりすることはほとんどありません｡
若くても､学生上がりでも､あくまで対等｡


自由な代わりに､責任は自分にくるのです｡




まぁ配慮はしてくれるので､私は多分一番楽な立場にいるのですが｡
それでもそれなりに多忙な日々です｡




こんな日々の合間にふっと大地に会いたいなぁって思う瞬間があります｡





焦燥に駆られるでも悲しいことがあるわけでも､つらいわけでもない｡
ただ穏やかに､そう思うときがあります｡





会って､あの温もりに包まれたいのです｡
ただただ､それだけ｡




いつ会えるかなぁ…
ＧＷ､いけるだろうか｡
あなたのところに､私は｡




会いたいな｡
触れたいな｡
触れてほしい｡



欲求だけが､静かに募ってゆく｡