モノクロトウキョー

今日バイト先に気になる人がきた。



といっても恋愛感情があるわけではなく(笑)
大好きなアーティストに似てて､しかも歌の趣味がわりと合うから話しててとてもワクワクする人｡

奥さんも子どももいて､「嫁が」「息子が」って話す姿が可愛い､何か癒し的な存在｡


だから全然恋愛じゃないんだけど｡




今日はお互いにお酒が進んでしまって｡
私もバイトが終わって店で一緒に飲んでたら｡
何だかね｡
一瞬変な気持ちになるんですよ｡


普段真面目な人で家族思いだから､店の女の子とは一定の距離を保つ人なんだけど､
お酒が進んでるから､いつもなら絶対超えないゾーンまで踏み込んできて｡


不覚にもドキッとしてしまったわけで｡


でもあっちも必死で理性を取り戻そうとしてるのわかるから余計に罪悪感というか､
悪いことしてる気分になるというか…




とにかく複雑な気持ちになった｡

あぁ､今自分

　　





病んでるな｡

大地とこんな曖昧な関係になってもうどれだけ経ったかな｡


最初の出会いを含めたら5､6年は経つよね(笑)


お互いずっと意識してるはずなのに､何だか踏み切れなくてここまできてしまった感じ｡


周りからはさっさとつき合ってしまえ､と言われるけど｡


大地が今度から一人暮らしだから泊まりに行って既成事実作ってしまえ､なんてことまで言われるけど｡


それができれば苦労ないのよね｡


そのチャンスは何度だってあった｡
何度も「今度こそ」なんて意気込んで｡
そうやって期待をするたび､落胆をして｡

そうしていつの間にかこんなにも時間が過ぎていた｡



あぁ､言えない｡



今さら「好き」だなんて｡



ありふれた言葉過ぎて､あなたへの想いが収まらなくて｡


言えないんだよ｡

何だか予感はあったの。
でも､ただの私の願望かもとも思ってた｡



やはり願望だったかと､淡い期待も打ち砕かれそうな夜の１１時過ぎ｡




あなたは私に電話してきたね｡

あー…

人の言葉ってこんなにも凶器になるのね｡