モノクロトウキョー

嫌な､夢を見た｡


みんないるのに｡
みんな私を愛してくれているはずの人たちなのに｡

誰も､私を必要としてくれない｡
誰も､私を愛してくれてないの｡


泣き喚いても思いをぶつけても､届かない｡


何をしても彼らの心には何も響かないんだ｡


なのに､そこにいなくてはならない｡


こんなに不適応な居場所ってある？



｡
自分の居場所であるはずの場所がそうじゃない｡

この居場所があるから､生きていられるのに｡
それがない世界なんて､苦しすぎる｡




目が覚めて､夢だと気づいてひと息ついて｡
でもまだ動悸がして｡


周りに誰もいない､
静かすぎる空間が夢を呼び起こして｡




たまらずテレビの電源を入れた｡

一年前の私と､現在の私｡

確かに成長してる｡
前より強くなった｡
前より逞しくなった｡
前より自分を見れるようになった｡




――でも｡
じゃあ､何で｡
何でこんなに自分が嫌で嫌で堪らないの｡

最近苦しいのです｡



噂とか表の顔とか､
そんなものばかりが勝手に一人歩きをして悩み｡



本当の自分を晒せないのが､つらい｡

自分からそうしてるのだけれど｡
自分で生きにくい道を選んでるんだけど｡



どんどん嘘で塗り固められていく｡
｢本当の自分｣がどれだかわからないくらい嘘に塗れて､埋もれて｡
見失ってしまった｡


何でこんなに背伸びしちゃったのかな｡


何で､自分で自分の首を締めちゃったのかな｡

大切な人って､いるだけで幸せだなと思う｡


大切に思える人がいる自分は好きだから｡
自分を心底嫌うことはしなくてすむから｡


最後の砦なのです｡



ありがとう｡
あなたたちがいるから､
私はまだ踏み止まれる｡

ちょっと久々に映画を観に行った｡


『TIME』
お金の代わりに時間が人々を支配する世界｡
１日の寿命すら確約されない｢貧困層｣と､
半永続的な命を約束された｢富裕層｣と｡
果たしてどちらが幸せ？

｢生命｣をテーマにした､命の重さや格差に疑問を投げかけた映画だった｡



時間の使い方を考えさせられた｡