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no title

あの古い本を開いて、
文字をなぞっていくと
あの時の自分が
どんどん溢れてくる。
同時に、
アメジストの香りや
湿った冷たい空気。
不確かな灯りや
揺れる音。
星が魅せる黒い闇や
人工的なライト。
色々なものが蘇ってくる。

だけど、
その時の私も
その時の貴方も
ここにはいないのだ。

あるのは残像と
私の意識だけだ。


呼吸が一つ減った。
二つではない。
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