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認知考古学


「認知考古学」とは
1990年代から考えられた
考古学の分野ですが

現在の「民族考古学」や
「実験考古学」などと
比較すると
マイナーな考古学になります

例えば古代の石器は
残りますが
それを男性が作ったのか
女性が作ったのかは
難しい判断を迫られます


こうした膨大な発掘資料の
石器や土器から
人の認知発達の進化を
考えるのが認知考古学の
第一の命題になってきます

石器や土器を作った人が
どう考えていたのか
先史の人の認知の研究です

認知考古学の研究では
文化や社会は
長期的に必ず変化します

その要因の中で
人間の意思の認知構造は
重視されてきます


また人工物の製作に
生業、狩猟に採集や農耕など
人間の基本的な営みにも
認知的な要因にも注目します

さらに考古学者自体の認知が
考古学にどのように
影響しているのかを研究します

この研究は考古学者が
どのような目で
資料を見ているのか

また偏向してはいないか
見落としはないかなど
先史時代の現実に
近づく作業になります


この作業は人類にとって
近代化とは
一体何だったのかを
議論する基盤にもなります

認知考古学は非常に
高い次元の心理的現象を
扱うと思われますが

日常生活全体に
認知の特性は
関わるという立場になります

情報伝達の在り方や
コミュニケーションの在り方など
これから注目される分野です

from Itsuki


↑スゥィートくん
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