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全員一致のパラドックス


例えば事件が起こって
警察が容疑者を
数名まで絞り込んだとします

10名の目撃者に
「あなたが見た人は誰か?」と
尋ねてうち6名が
同じ人を指さしたとします

これで事件は解決でしょうか?
実は間違いです

私たちの社会は「多数決」と
「全員一致」から成り立っています


会社での会議からあらゆる場面で
意見の一致は
大切なものになっています

しかし意見の一致が100%に
近付けば近付く程
その信頼性は下がっていきます

実際のところ1994年の研究では
目撃者がどんなに
自信を持っていても49%が
違う容疑者を指さすことが
わかっています

短時間の視覚情報では
記憶の中で変形されていたり
系統誤差といって
何らかの原因で誤差が生じます


またバイアスといって
要求の候補に
偏りが起こったりするのです

こうした測定方法に誤差が起こる
系統誤差は人間が判断を下す
場面ではなかなか顕在化しません

解りやすい例が独裁政治や
ワンマン社長の会社です

その手法や意見が間違っていると
不満を持っていても
支持率はほぼ100%です


どんなに調和を求めて努力しても
人間が行う事です
エラーや不具合が発生するのは
いわば自然な事です

「完璧な結論」とは
むしろ不自然なものです

民主主義とは多数決の社会です
しかし意見の相違が
起こりえるば場面であっても

全員一致が起こった時は
一度疑いの目を
向けるべきかも知れません

from Itsuki


↑しらゆきちゃん
意見を持ってるねこです
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