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こんなやみよののはらをゆくときは
列車のまどはみんな水族館の窓になる

どうして泣いているのだろうかと考える

スーパームーンを見ながらこの間の事を思った。

彼らの日常に溶け込んで、非日常を過ごした。生暖かい夜の喧騒も、熱気も、怒りも、戸惑いも、全て新鮮で、ふわりと心が軽やかだった。眠らない街を思いながら、名残惜しくも眠りについた。気がついた今となっては夢だったのではないかと思う。夢の続きをどこで見ようか。わたしの夢は何。
幸せだった。悲しみさえも。

もし、その日がわかったのなら、したい事をして、言いたいことを言って、会いたい人と会って、それはそれで幸せなんじゃないかと思ったりした。

ずっと優しい人でいたい。

近所に泥棒が入って、カーテン開けて寝ることが出来ない。

今夜はとても長くなるだろう、ひょっとしたら朝は来ないかもしれない、と思わせるくらい。

死ぬことは漠然と考えると怖いと感じるけれど、よくよくそうでもない。
わかならいことはみんな怖い。