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顔も知らぬトメジよ

キャバ慣れてきた
色んなキャラの子がいて
一緒に働いてて凄く楽しい
店長に「色んなキャラの子がいますね」って言ったら
「たくさんのお客様のニーズにこたえなきゃね」だって
納得した私は
「店長、私のキャラはなんですか?」
って聞いてみた
店長はニコッて笑って
「肉美は『アスリート枠』だよ」
ってさ

聞いたことあるか?アスリートキャバ嬢なんてよ
なんだアスリート枠て
エアロバイクで出勤したろか

最近アマゾンで購入したエアロバイクを毎日60分こいでる
汗したたり落ちる程でる

筋トレし過ぎたのか膝に鬼みたいな顔が浮かぶんよ
この前駅前で偶然あった先輩に
「お前膝に小鬼おるやんけ」って罵倒されたし

聞いたことあるか膝に鬼を宿すキャバ嬢なんてよ
このまま鍛え続ければもしかしたら背中に鬼が浮かぶかもしれない
だれが範馬勇次郎よ

おとつい出勤したときの話し

人懐こくて可愛いゆりちゃん(仮名)(初対面)という子が
「ねぇねぇ〜○○ちゃんて本名〜??」
って話しかけてきた
「違いますよ」
「なんでその名前にしたの〜?」
「ひいばあちゃんの名前です、長生きしたんで、リスペクトの意を込めて借りました。」
真面目に返す私
「そ〜なんだ!ゆりのひいおじいちゃんも長生きしたんだよ〜!!ゆりもひいおじいちゃんの名前に変えようかな〜」
朗らかにそう言うゆりちゃん
「…ちなみにおじいちゃんのお名前は?」
嫌な予感に半ば白目をむきながら尋ねる私
ゆりちゃんは満面の笑顔で
「トメジだよ〜!!」
そう答えた
完全に白目をむいた私

ダメでしょうよ
トメジというキャバ嬢は
聞いたことないでしょうよ
どんな漢字なの
留治なの登米治なの
それとも富米司なの

「いや、やめときましょう…」
必死に声を絞り出す私
死に体の私を気にすることなく
ゆりちゃんは明るく
「ダメか〜!!!」と笑って
突然
「ゆり眠いからちょっと寝ちゃお!内緒にしててね〜」
と言いながら私の肩に頭をコツンとのせて目をつぶった

めちゃくちゃですやん
これは夢か
現実なのか
えらいところでバイトしてしまったと
絶望に染まる私
ゆりちゃんは天使のような顔で私に体重を預けている
なんだこの世界
押されっぱなしの私
このまま押さえられっぱなしにされてたまるものか
私の目ん玉が気圧で飛び出る前に
この天使に一糸報いてやる
腰抜けるまではいかなくとも
白目をむかせるぐらいしてやろう
私は静かに
だが力強く決意した

暫くした後ゆりちゃんはゆっくりと目をあけ
携帯をいじりながら
「あ〜明日おやすみしたあ〜い」
そうこぼしていた
「ねぇ、肉美ちゃん、明日おやすみするにはどうしたらいいと思う〜?」

いまだ

未だに私の肩に頭をのせるゆりちゃんの瞳を射るように見詰めた後
ゆりちゃんの耳元で

「めっちゃ下痢…してみたら?」

そう囁いた
こういう子に届くのは
真っ直ぐ下品な一言だと踏んだから

途端に白目をむくゆりちゃん

やってやったぜ
私は満足感で胸がいっぱいになった
てか可愛い子でも白目ってむくんやね
便(勉)強になりました


来月からコスプレイベントあるんよ
勘弁してくださいよ
誰がゴリラのバニーガールみたいんですか

店長からきたメール
「エロかわセクシーキュートな衣装お願いいたします(^〇^)」

欲張りすぎやろ
貪欲にも程があるで




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