前回までの記事で
けんか坂騒動の
一部始終を見ていた人の
日記から

高木家の番頭たちは
高木家の初孫の
宮参りの帰り道に坂に向かい

深堀藩士の二人は
長崎諏訪神社での用事を済ませて
同様に坂に向かいました


そこで老武士だった
深堀三右衛門が
ついていた杖が折からの
雪でとられてしまい

高木家の初孫を乗せた籠に
当たってしまいました

籠は地面に着いてしまい
泥で汚れてしまいます


いわばせっかくの祝いの席
しかも
高木家の跡取りに当たる
初孫の宮参りに
泥を塗られた格好になった

そのため高木家の番頭たちは
例え相手が武士でも
猛烈に怒ったのです


(↑現在のけんか坂です)

恐らく宴席だけにお酒も多少は
入っていたでしょう

その場は近くの神社の宮司が
仲裁に入り
事なきを得ましたが

屋敷に戻っても番頭たちの
腹は収まりません
せっかくの宮参りを台無しに
されたのですから

だからこそ
深堀藩蔵屋敷への
乱入へとつながっていくのです

〜次回 長崎の歴史に続く〜

from Itsuki


↑しらゆきちゃん
日陰にいます