風の神であるアイオロスの娘
アルキュオネは
ギリシャ中部の国テッサリアの王
ケユクスと
とても仲のいい夫婦でした

あまりの仲の良さに
周囲の人たちは
二人のことを絶対神ゼウスと
最高位の女神ヘラの
夫婦に例えるようになりました

またケユクスとアルキュオネも
その例えを気に入り
いつしかお互いのことを
「ゼウス」「ヘラ」と
呼びあうようになりました


これに怒りを感じたのが
ゼウスとヘラです

「私たちの名前をかたるとは
何とも無礼だ!」と怒り
テッサリアの町は
次々と災害に見舞われました

困り果てたケユクスは
アポロンの神殿に
神託を受けるために
船で旅立とうと決意します


しかし風の神の娘である
アルキュオネは
船の旅の危険性を知っており

ケユクスに旅を
止めるように説得します

そんな妻アルキュオネに
対して夫のケユクスは
「月が2度満ちるまでには
戻るから」と諭します


アルキュオネをなだめて
旅立った
ケユクスですがやはり
途中嵐に遭い
命を落としてしまいます

それを知らないアルキュオネは
連日ヘラの神殿に出向き
夫ケユクスの無事を
祈り続けます

このアルキュオネの姿を
哀れんだヘラは
アルキュオネを蘇らせたいと
考えますが
いくらヘラでも
一度命を落とした人を
蘇らせることは出来ません

〜次回 ギリシャ神話に続く〜

from Itsuki


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