コガラシは悪い妖怪じゃないんだね。
私たちがお家に帰るまで、ずっと一緒にいてくれるもんね。
でも病気なんだって言ってたね。
今日も来てくれるかな?コガラシ…
――――――――――
「……嘘だ。だって、僕は…(ゴホッゴホッゲホッ」
=>コガラシ…
「餓鬼…許さない…」
「「許さないだと?死にぞこないの虫けらが何言ってるんだ?」」
=>よせ!コガラシ!!
「カマイタチ奥義!『百斬乱舞』」
「「黙れ!雑魚が」」
ズサッ、ドカッ
=>!?
「「痛ぇな。俺に傷をつけるとは、生意気な小物だぁ」」
「ぐぅ…」
=>(四季様、ちょっと仕事の順番が前後しちまうが、説教ならいくらでもききますよ)
「「あ?そうだったなぁ、お前を殺らなきゃだったな!」」
=>死神『ヒガンルトゥ…
==>(戻ってきなさい!小町!)
=>(なっ!四季様…)
==>(死神が生き死にに関わるなんて、掟に反します)
=>(でも、四季様!!)
==>(…小町。わかってください。我々はそういう定めなのです)
=>く…
「…ケホッ」
=>コガラシ。あたいは仕事が出来ちまった。あんたも迷わないように導いてやるから…
「……―」
「「何言ってやがる!!俺と殺り合えよ!死神ぃぃぃ!」」
――――――――――
あたいは死神。現世の生き死にに関わるのは、世界の均衡に影響をあたえるから禁じられてる。まったく面倒な決まりだぁ。あたいには好かないが、四季様だって心苦しいときがあるのだろうな…
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