「御機嫌よう。何時も通り人間観察している黒雪よ」
「毎度お馴染みの水無月吹雪です!(手振り)」
「吹雪様の補佐をしている氷華でございます(ペコリ)」
「世間は夏休みですねぇ…全くもって羨ましいですよ」
「…嗚呼、そういえば貴方、毎日通勤の電車でトランクを持った旅行者を見てるのよね」
「羨ましいとお思いでしたら、主様もお出掛けになられたらよろしいのではありませんか?」
「………出掛けたくたって、どうせ予定なんか何にも無いですよ(溜息)」
「じゃあ、企画の話進めたら?まともに進んでないんだもの、少しは此処に来る人間にサービスしなさいよ」
「言われなくても、そうしますってば」
「それでは主様、本題の方を」
「そうだね。今日はなっつん絡みの話をしてこうかな」
「あら、もしかしてあの話?」
「そうそう、これも今の時期にぴったりな話ですね。何て言ったって−−ホラー映画の話ですから(含笑)」
「好きねぇ、そういうの」
「(主様…本当は怖がりでいらっしゃるのに)」
「この間、なっつんと逢った時に本を借りたんですけど−−あ、この時の話はまた別の時にしますね−−この本があの鬼談百景なんです」
「確か、小野不由美さんの小説でしたね」
「映画化もしたんだったわね」
「その映画をプ○イムで観たんですよ」
「本読む前に?」
「い、いや、未来へは読みましたよ?」
「…それ、最初の1話じゃない(ボソッ)」
「それから、映画をご覧になられたのですか?」
「そうそう、小説読んで、これ位の怖さなら大丈夫かなって思ったから。今日も暑かったし、涼むのに丁度良いって思ったんだけどさ………」
「なぁに?怖かったの?(ニヤニヤ)」
「う、五月蝿いですよ、黒雪さん(ムスッ)−−仕方ないじゃないですか、初っ端から女がこっちに向かってくるんですもん!怖いったら無いですよ(ガクブル)」
「フフッ、怖がりのくせにあんなの観るからよ」
「…黒雪様、お言葉ですが−−主様はこんなに怖がりでいらっしゃるのに、私達の事は1度も怖いと思った事がありませんよ」
「それだけは不思議に思っていたのよね…ビビる所か、平気で話してるんだもの」
「それは………妖怪と幽霊は違いますから(キッパリ)」
「あら、そんな差別みたいな事言ってると襲われちゃうわよ〜?ドロドロ〜って」
「〜〜っ、あーもう!悪霊は退散してください!!(塩投げ)」
「………ところで主様、映画の話をあまりしてない様に思うのですが」
「もう内容なんていいんです。兎に角、怖かった−−あ、そうそう、内容はあまり話せないですよ!ネタバレになりますからね!」
「(怖さで少々錯乱なさっておられますね)主様………−−次にご覧になられる時は私も一緒に観ますよ」
「………ありがと、氷華。傍に居るなら安心だね−−それでは、今日は此処で終わります。皆様さようなら!」
「次回もお楽しみくださいませ」