「今晩は!毎度お馴染みの水無月吹雪です!(手振り)」
「吹雪様の補佐をしている氷華でございます(ペコリ)」
「何時も通り人間観察している黒雪よ」
「そういえば、前回この話するの忘れてたんですけど」
「何?」
「先月末やってた番組・最恐映像ノンストップ、やっと某所で観たんですよ」
「………随分タイムラグが有るわね。あれ、放送日は何時だったかしら?」
「私の記憶では、確か先月の二十−−」
「ああああ!!言わなくていいってば!!」
「あら、このタイムラグが酷い話をするんじゃなくて?」
「そうじゃないです!番組の話ですよ!映像が怖いって話です!」
「………主様、怖さを紛らわせようとナレーションに集中なさってましたね」
「だって銀時さんがナレーションですよ!?そりゃあ、じっくり聴きますよ(ふんすっ)」
「主様の”声好き”は相変わらずでございますね」
「観るんだったらちゃんと内容に集中しなさいよ…(呆れ)」
「それでは主様、そろそろ本題に」
「そうだね。今日はホラーゲームの話です(キリッ)」
「貴方も好きねぇ…」
「良いじゃないですか、ImCyanさんのは面白いんですから♪」
「あれ、つぐのひってやつ?」
「次の日から”償い”に変わる、日常侵食系ホラーゲームでしたよね」
「これは本当についこの間公開されました。今回のタイトルは”つぐのひ-幽闇の並葬電車-”です」
「幽闇(ユウヤミ)に並葬(ヘイソウ)って、如何にもって感じで良いわね」
「前回は”ねこのひ怪奇譚”でしたからね」
「此方は遊びになられたのですか?」
「それが−−まあ、何時ものパターンと言いますか、その…」
「つまり、ゲーム実況を観て知ったのね」
「………(頷き)」
「本当に相変わらずよね。好きなんだったら、もうちょっと情報収集したら?」
「う、五月蝿いですよ、黒雪さん(ムスッ)−−仕方ないじゃないですか、毎日最新情報の確認する訳にもいきませんし」
「…ところで黒雪様、主様の事ですから、遊ぶのは無理だと思われますが(ボソリ)」
「あ、それもそうね」
「………どういう意味ですか」
「だって貴方、日常的に電車に乗ってるでしょう?電車が舞台の怖いゲームなのに、平気なのかしら?」
「うぐっ」
「…ご丁寧に、ホームや電車の光景は勿論、電車のアナウンスやドアの開閉音まで本物そっくりで−−嗚呼、主様がお乗りになっている電車に似ていませんか?」
「それから、降りる駅は”きさらぎ”よね。あの有名なきさらぎ駅よ?もしかしたら、貴方も何時かきさらぎ駅に連れていかれるんじゃないかしら…(クス)」
「いやいや、私そんなの見てないです!女の子が降りた駅は普通ですよね!?−−あ、それと私きさらぎ駅に行かないですよ…!」
「………(本当にImCyanの過去作品がモチーフになってる広告しか見てなかったのね)」
「もう!別の話しますよ!」
「他の話?何か有ったかしら…」
「こういった、ゲーム実況だけ観て未プレイのままである作品は他にも有りまして−−”たのしいクイズ”や”プレイする怖い話”がそれに該当します」
「たのしいクイズもつぐのひと同様に、初めは普通でそのうち怖いものに変わるゲームですよね」
「プレイする怖い話は七怪談や十三怪談みたいに、選択肢によってエンドが変わるのよね」
「プレイする怖い話は閑話で出てくるマスターの存在に癒されますし、そもそもマスターのキャラが好きなのでこのゲームは好きですよ。後は”穢校-えこう-”とかかなぁ」
「此方は夜廻に似た雰囲気のゲームでございますね」
「でも、製作会社は違うんだよね」
「ねぇ………さっきの話で思い出したんだけど−−罰ゲームは何時やるの?」
「へ?罰ゲーム?何の?」
「忘れたの?−−去年の夏、あたしとゲームして全然駄目だったでしょ?その罰ゲームよ」
「−−っ!!!」
「思い出した様ね。それじゃ、この”ガチ怖”ってやつやって。良いわね?」
「いやあああ!!!」
「………昨日のホラー映画やら本、後TV番組にゲームとか−−相変わらず人間は怖いの好きで、こういうの作るわよね。そんなに日常生活に満足してないのかしら?」
「日々の生活が平和で穏やかだからこそ、こういった”刺激”を求めるのでしょうね。何時の時代でも”怖いもの見たさ”という人間の質は変わりませんから」
「それで怖い話や噂をしていって−−そこから、怪談や氷華達みたいな妖が生まれたのよね」
「ええ、全ては人間の”恐怖”が根源でございます」
「(人間の”何か分からないモノに対する恐怖”、そういうのの類が氷華達を生んだと言うなら)−−そういう意味じゃ、人間に感謝しなきゃいけないって事ね(ぽつり)」
「…あまり長くなるとよろしくありませんのでそろそろ締めましょうか」
「そうね」
「それでは皆様、次回もお楽しみくださいませ」
「また会いましょ♪」