フローラ全く関係ねぇ。

見えざるミライの透魔探索記!子世代編2
『泡沫の記憶、記憶の双剣』

…これは私の憶えている、或る世界の話。
カンナが『夜刀神・空夜』を手にした後、町では竜の叫びが響いていた。人ひとり見当たらぬ、空虚で奇妙な町。そこには、同じく秘境を追われた子どもたちの姿があった。
東には、彷徨える王子とその従者たち。
西には、気だるげな執事見習いと、暴れ馬に乗った騎士見習い。

そして、悲しみから自我を失った嘆きの竜…もう一人の『カンナ』がいた。

空虚な町…シュヴァリエ公国に響く母マイ(って事にしとく)を失った少年…今は自我を失った竜となったカンナと、彼を止めようと必死になる騎士見習い・ゾフィーと執事見習い・ディーア。
ロッドナイトでありながら、素手でも充分戦える力を持つディーアの攻撃はおろか、暴れ馬、アヴェルとともに突っ込んできたらただ事ではすまなそうなゾフィーの攻撃すら通じない程に嘆き悲しむカンナ。途方にくれる二人もまた、戦闘経験がない。カンナを人の姿に戻す術を知らない二人。攻撃を与えれば与えるほど、暴走に拍車がかかる。
ディーアが来た頃は、まだ竜化しておらず、俯いて泣いていた少年の姿があった。しかし近づくにつれ、突然凄まじい光に包まれ、竜化したらしい。
ディーアが当てずっぽうな事を言った事で仲間うちを始めてしまう。カンナは相変わらず竜の血を制御できず嘆き続ける。このままでは透魔兵に見つかってしまう!
一方その頃、東では暗夜王子レオンの息子・フォレオとその臣下の娘、人呼んで【宵闇のオフェリア】と義賊少女エポニーヌの姿が。彼、彼女らも親に庇われ秘境から逃げてきた。
オフェリアの持つ燐光を放つ石【スターライトクオーツ】の導きを受け、見事に道に迷っていた。その石は父からお守りとして渡された石なのに…。
フォレオは秘境に落ちていたブリュンヒルデを父レオンの形見にならぬ事を信じている。かく言うエポニーヌは幼き頃から父親とはあまりいい思い出が無く、今の状況にせいせいしている。
でも3人で父親を助けると誓い、手がかりを探す途中、カンナの唸り声とその姿形につられて来た敵が少なからず5体はいるとエポニーヌが見る。味方の兵も見える。十中八九全滅でもわずかな可能性を胸に、援護に向かう。場所は異世界へ。
ここは…リョウマ兄さんと一騎打ちをする場所だ。そこには謎の忍、薬商人、呪い師、天馬武者、剣聖の姿もある。暗夜のやり方が…憎い。
宝箱が2個か…回収しない訳にはいかぬ。ってドラゴンキラー持ちの侍いるじゃねーか!宝箱開けたいのに〜!!
しかも地味に道塞いてやがる…ここはゾフィーに頼んでカンナは後ろに下がるべきか?うーん…。
結局ゾフィーに頼んでドラゴンキラー持ちの侍一掃。鋼の槍の威力じゃ…あ、普通か。フォレオ隊は反対側から進軍。二手に分かれて必ずしやお宝をゲットする!フォレオ隊はエポニーヌがいるから鍵要らないけど。
っておい!!なんで竜倒れた時の音がアーマーと一緒なんだよ!鱗硬すぎだろ!
そしてオフェリアのスキルのお陰でくれティカル連発と言う名の暴発。エポニーヌで倒したかった謎の天馬武者までも一掃。魔防に長けた天馬武者とはなんだったのだろうか。
敵将が一人倒れ、謎の剣聖が動き出した!もう一つの宝箱開けてさっさと逃げるよ!
呪い師、忍の猛攻を受けつつ脱出。謎の忍と薬商人、剣聖は生き残らせた。14ターンか。
桜咲く王城の外で無事を確認すると、竜に異変が。暴走がおさまり、人間の姿に戻る事ができた。フォレオから竜になった事を聞かされても全く覚えていない。最後の記憶は母に庇われ泣きながら逃げてきた時。自分に何もできなかった事に悲しみ、再び暴走する寸前でフォレオがブリュンヒルデを唱える。本当に助けたいなら、俯かず前を向け。そう励まされたカンナはもう泣かない、強くなり、皆と共に戦う事を決めた。フォレオもおなじだ。
二人の思いは神器の力を繋げ、カンナの夜刀神は【夜刀神・長夜】に!おいエポニーヌ、お前ナニ考えてやがる!ディーア引いてるじゃん…。
ここで問題が起きた。カンナはフォレオ達を覚えているのに、フォレオ達は覚えてないどころか知らないと言う。記憶が食い違っている…?
そこに再び現れた謎の女性…アクア。これもカンナは覚えていた。だが、消えた理由を覚えていない。失くした記憶は何処へ…?
そしてアクアは不安定なカンナの竜の衝動を竜石に封印した。これで大丈夫。
ところで、カンナを覚えていないと言うのは本当か?『元から知らなかった』または『そんな人間いなかった』という可能性もある。記憶もまた不安定で、雨粒の如く消え失せ、忘れたことすら忘れてしまう。これは、カンナが気付くべき事。そしてアクアは告げる。

記憶と何かを秤にかけるとしたら、カンナ達が命に代えてでも失いたくない方を選ぶ事。

再び謎の場所、予言の歌・地を歌う天馬武者・シグレ。
ある竜の理想の世界、それを保つための呪い。一度でも見えざる国を訪れたものはその呪いを受けてしまう。逃れるカギは竜の遺した石、その所持者と道を共にする事。しかし、道を違えば呪いは進み、いつしか全てを忘れ果ててしまう。使命も、大切だったものも、本当の気持ちも…。


白き王子の子と黒き王女の子は歩き出す。
泡沫の記憶、3月以内に完結させてやる!