スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

time to say goodbye

このブログを書いてた23歳だった私は今30歳。

もう結婚もした。


もちろん相手は課長ではない。

そう、最後に電話したのは、今くらいのお盆の時期。

社会人一年目で、どうしても会いたくて
お盆なら、って言ってくれてたのを待ってたんだけど

やっぱり家庭の都合で、って流れて


そうして気付けば、電話に出てくれなくなって
あの日教えてもらったアドレスも変わってた



ずっと、ずっと大事にしてた課長にもらった、アウディのテディベアのキーホルダーも
一昨年結婚を機に捨てた


結局、大学を卒業してから
一度も会えないまま

私の「最後」は巡ってこなかった

もう顔もぼんやりとしか思い出せないけれど
私の一番恋した相手は課長だったんだろうなぁと今でもふと思い出す 


好きで好きでたまらなかったこと
胸が張り裂けそうなくらい苦しかったこと


もう死んでもいい、と思えたあの日の夜
 
それだけで、私の片想いは報われたはずだけど

「好き」ときちんと伝えられなかったことを、今でも後悔している


ただ、伝えていようが未来は変わってなかったに違いない  


キスしたり、抱いてもらえるようなことには100%ならなかった

だって、そんな人だったから、私は課長が好きだったんだもん 


だったら、伝えなかったことの方が正解だったかな?


終わらせたくない、って必死だったあの頃には認めたくなかったけど
私と課長の間には、何も始まってなかったんだもん


あの頃37歳だった課長も、もう44歳か、、、、

課長、元気かな?
転勤多い仕事だったもんなぁ。。。


あーでも、最後の電話だって、分かってたら
もっとちゃんとお礼だけは言いたかったなぁ

課長に出会えて幸せだった、って。



話題:幸せを、ありがとう。

あなたのいない世界には私もいない


22:57

静かな部屋で
鳴り響くコール音

いつものように、10コール

最後に電話した時に聞いた
課長の夏休みは、来週一週間


あの日以降もう3度目の電話だった。


これが、課長の拒絶なんだと思った


「さよなら」とつぶやいた


あの人に近づくことが、前に進むということでも
あの人から離れることも、前に進むということだ


そんなことを考えながら
置いたケータイに手を伸ばした


23:01


自分の目を疑った

22:59 不在着信


慌てて折り返す

もし会えたら、この日かなって話はしたけど
今回だって確定したわけじゃない


だけど、

『ちゃんと覚えてるって言ったらおかしいけど、ちゃんと考えてるから』


ただ、ただ
そう言ってもらえるだけで嬉しかった


いつだって言葉は嘘をはらんでるものかもしれないけれど


わたしは、信じたいと思うのです



課長の声
すごく好き

ドキドキする



だけど、

どうしてこんなに落ち着くのでしょうか



課長のそばにいたいよ

これからも

ずっと





話題:片想い

.




もう


お終いなのかもしれないね




話題:片想い

だれかがくれた三つの涙。うれし、かなし、くやし涙

同期で集まると

何かないのー?なんて、話になる


いつも、わたしは笑って
何にもないよー!と答える


14歳年上の好きな人がいる


そう、言えないのは


叶う恋だと思ってないからだ。


一週間前のあの幸せな気持ちは

あっという間に消えて
 

募るのは、不安ばかり


確定したわけじゃなかったのに

舞い上がった
わたしが、いけなかったんだ


だけど、
嬉しかったの


どうしても会いたいの




また、あの時みたいになってしまうの?





話題:どうしようも、ない。



でも


わたしは信じたいよ





課長のことが好きで

好きすぎて


他の人を好きになる自分が受け入れられなくて



もう他のだれかを好きになることなんてないんじゃないかと思ってしまうよ



だけど

どんなに悲しくても
お腹はすくんだもんね



心と身体は別なんだ


.

出会えた日を何度も思い出す


車の助手席から見る


流れる道路灯の白い光

遠くに広がる星空

あの日、あの時の彼の姿を重ねあわせてしまって
恋しくて、たまらなくなった


あの人が言った
“一週間こうしたら、きっと、今しんどいのがなくなるはずだよ”と

昨日がその一週間目だった



祈るように目を閉じて待った、8コール後の会話は
『どうしたの?』という問いかけから始まった


「この前の電話の時、課長、全然元気なかったからずっと心配してたんです。」と、正直に伝えた



仕事のこと、ワールドカップのこと、家具のこと

一緒にパソコンを開いて、車のことを調べて
楽しそうにいろんなことを教えてくれる課長は、


あの頃の、優しい課長だった。


たくさん笑って、課長も笑ってくれた


この前の電話が、嘘みたいに

うまくいきすぎた


『自炊してるの?』という話から

食べ物の話題

ラーメンの話をした時に
私の地元のラーメンが、豚骨醤油がベースで 

「課長は、あっさりのほうが好きでしたよね?」

『そんなことないよー!』と、取り繕い出す課長に


「好きですか?」と聞けば

『すきー』と甘えたような声が返ってきて

思わず、笑みがこぼれて
笑い合った


そして、わたしは、
前からずっと行きたいと言っている
お蕎麦屋さんのことを口にした


いつも感じる空気とは、違う、空気

驚くほど、さらさらと、話が進んで


一歩踏み出すために
夏休みのことを話題に出す

「課長、夏休みは8月ですか?」

『うん。今年はお盆の週で希望出したよ』

「どこか行かれるんですか?」

『軽井沢に行く予定かな』


「そうですか、、、。

一週間ずっと、ですか?」

いつもなら
ここで、ダメになる


はずなのに

『まさか(笑)2泊3日くらいかな。』


「!…じゃあ、あの!一日、、空けてもらえませんか?」


『ん?夏休みなの?』

「そうなんです!!3日あって、好きなときに取れるんです。だから、お蕎麦屋連れて行って下さい、、笑」


『前半に軽井沢にいって、姉夫婦が帰ってきたり、、、まぁ大丈夫かな。』

「ほんとですか!やったー!」  

『お蕎麦屋さんだけ?笑』 

「え、、、梅田とかプラプラ、します、か?笑、、あ!でも、ほんとに、何時でも大丈夫ですし、いつでも大丈夫です!!」

『まだシフト出てないけど、了解しました(笑)』

「はい!お願いします!!」

『日帰り??』

「えっと、、それは、日にちと時間によります(笑)」

『そらそうやな(笑)』

「じゃあ、わたしも、お盆休むかもーって匂わせておきます!笑」

日帰り?って、前にオッケーもらった時にも聞かれたけど
一体何を思ってそんなことを聞くの、、?

期待してしまうよ。




それから、課長は
この前の電話のとき元気がなかったから、と私が言ったことに触れた

『今日もそんなに元気ないけどなぁ。でも、そういえば、あの時、いろいろあったなぁ。』

「うーーん、、、この前はほんっとに全然元気なかったから
今日、車のこと楽しそうに話してくれてたので良かったです(笑)」

課長は、笑った。

心配してる、なんて
お前なんかに何がわかる、とか、きもい、とか思われるんじゃないかなって思ってたけど

良かったのかもしれない、ね。



「じゃあ、また、シフト出たら教えてくださいね」

『分かりました。おやすみなさい』 

「ありがとうございます!!おやすみなさい」


23時過ぎから1時半前までの夢のような時間だった



ほんとに、夢のままで終わらないように

課長に、会えますように


 
話題:片想い
前の記事へ 次の記事へ