22:57
静かな部屋で
鳴り響くコール音
いつものように、10コール
最後に電話した時に聞いた
課長の夏休みは、来週一週間
あの日以降もう3度目の電話だった。
これが、課長の拒絶なんだと思った
「さよなら」とつぶやいた
あの人に近づくことが、前に進むということでも
あの人から離れることも、前に進むということだ
そんなことを考えながら
置いたケータイに手を伸ばした
23:01
自分の目を疑った
22:59 不在着信
慌てて折り返す
もし会えたら、この日かなって話はしたけど
今回だって確定したわけじゃない
だけど、
『ちゃんと覚えてるって言ったらおかしいけど、ちゃんと考えてるから』
ただ、ただ
そう言ってもらえるだけで嬉しかった
いつだって言葉は嘘をはらんでるものかもしれないけれど
わたしは、信じたいと思うのです
課長の声
すごく好き
ドキドキする
だけど、
どうしてこんなに落ち着くのでしょうか
課長のそばにいたいよ
これからも
ずっと
話題:片想い