魔法が混在する世界なので、若干地球との差異があります。

魔法とは錬金術や魔術などの総称であり、発動の原理は基本的には同じです。
魔導力と術に適した魔導力増幅器と術式を構築出来れば、誰でもどの術でも発現できます。
ただし、術式は国家機密扱いなので、簡単に手に入れることは出来ません。
魔導力増幅器を手に入れたり術式を習ったり出来るとなると、王侯貴族でないとそういう機会はないので、平民はほぼ使用できず。
なのでどの術が盛んであるのか、国や身分によってばらつきがあります。

魔法が発達しているので、化学兵器・核兵器・長距離弾道弾といった戦略兵器は開発されず。
使用したところで、魔法を前にすれば無効力化されてしまうため、開発するだけ無駄。
機械科学の発展はやや劣っている程度で地球と同様の発達はしていますが、魔法が幅を利かしているので、戦争は結局人に頼らなくてはならず、中世のような人対人の戦争になるのです。
戦争における魔法(化学兵器を含む)は、国際法でも禁じられています。
これが結構律義に守られているという。
何故律義に守られるかというと、勿論国際社会からの糾弾を避けるという理由もあります。
だけど一番の理由は「魔法同士の対決はレベル高すぎて、逆に普通の戦争になる」。
魔法を使える王族が使えない民に行う場合は有効であっても、魔法を使える王族同士の対決となり得る国家間の戦争は、魔法を使用しても互いに能力を打ち消しあうだけ。
某テニス漫画と同じわけですね(笑)