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【小話】現代学パラ 01


──もし、皆が同じ学校へ行っていたら?

概要と設定
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 ******


*現代学園パラレル/コメディー
*会話文

女子生徒A
「フェルゼンくん。さっきの授業で分からないところがあって。勉強教えて欲しいんだけど今いい?」

フェルゼン
「すまない。読みたい本があるんだ」

女子生徒A
「へえ、何読んでるの? フェルゼンくんのことだから、私達には分からないような凄く難しい本読んでいるんでしょ」

フェルゼン
「失楽園だけど」

女子生徒A
「どんな話? 面白い? 読み終わったら貸してくれない?」
「フェルゼンくんの趣味ってもしかして読書? お勧めの本、教えて欲しいな。読んでみるから」
「こう見えても私も本読むんだよ。私のお勧めの本、今度貸してあげるね。どんなジャンルが好き? 私は恋愛とか推理小説とか好きだよ」

フェルゼン
「さっきから煩いな、少しくらい黙ったらどうなんだ(会話の途中で悪いが、本に集中したい。静かにしてくれるかな)」

エドワード
「待つんだフェルゼン。心の中と言っていることが逆ゥー! 逆になっている!」

――会話強制終了――

女子生徒A
「みんな聞いて! 今日は少しだけど会話が続いたわ。幸せ〜」

女子生徒B
「いいな〜ずるーい!! 私も会話したい」

女子生徒A
「本人に聞いたら失楽園を読んでいるって言っていた。ほらあれよ、ミ●トンの詩集! 集中したいって言ってたから英語原文で読んでいるのよ、きっと」

女子生徒C
「へぇ納得〜! 顔も良くて頭も良くて運動神経もいいなんて完璧すぎる。本を読むあの真面目な横顔もカッコい〜」

女子生徒たち
「ほんと素敵だわぁ……お付き合いしてくれないかしら(はぁと&はぁと」

エドワード
「え? え? フェルゼンが今読んでいる失楽園は、高尚な英国人ジョン・ミル●ンの初期近代英語の叙事詩ではなく、"楷書の●"と呼ばれている淑やかな美しい人妻と左遷させられた敏腕編集者との生々しい不倫や、背徳的な性描写が書かれた渡●淳一の小説──というか、学校でそんな官能小……ゴホン、恋愛小説を読むなんてどうかと思うんだが」

トーマ
「随分と詳しいんだな、お前。あれは女避けだから深く気にしない方がいい……気にしたら負けだ」


fin.


【小話】現代学パラ


本文目次
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 当シリーズの説明 
※ 蒼国の現代学園パラレルなコメディー
※ 本編のシリアスさは皆無
※ 下ネタやエロに注意!

 設定のようなもの 
・エドワード:天然で真面目な学級委員長
・トーマ:素行不良なのに無遅刻無欠席
・フェルゼン:成績トップの優等生
・ルーイヒ:理事長の親をもつ(女のフリをしている)
・セシル:ルーイヒのお世話&お目付け係
・デイヴィット:教育実習生・担当は体育の授業?
・イヴァン:担任の先生・担当は政治・経済学?
(判明次第増えていきます)


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