王国軍兵士は全国民からの徴兵制度ですが、平たく言えば同じ王国軍陸軍兵士であっても、騎士は選抜志願制で、ただ志願するだけはなれない実質は推薦による選抜が殆どです。

騎士は名誉的称号であり、騎士団長は降嫁した王女の夫が就く名誉職。
降嫁した王女のいない時は、暫定的に選出された陸軍大佐がその職に就きます。
サイラス前騎士団長やエドワードが、それです。

陸軍兵士の中から選抜された貴族だけが騎士を名乗れるので、実質王国軍とは別の軍団のような扱いです。
どれだけ優秀であろうが功績を挙げようが、平民である場合はまずなれません。
前時代の名誉・儀礼的な名残なので、実戦に投入されることはなく、そういう意味では近衛兵よりもお飾り要素の強いものかもしれません。
そのことから、王国軍兵士は騎士を敵対視する傾向が強く、王国軍所轄の一個軍団でありながらも、独立している立場な騎士団をよく思っていません。
近衛兵も騎士は中途半端だと非難し、仲が悪いです。
議会でも、前時代の遺物である騎士団の廃止を議論しますが決議されず、現在に至るまで王室の威儀であるとして残り続けています。