新型インフルエンザが怖い
同時多発テロが怖い
地震が怖い
大学生の薬物蔓延が怖い
人を殺す人が怖い

人から嫌われるのが怖い



ただ毎日を平和に過ごしたい。

でも、少しは怖い物もなくては世界のバランスが崩壊する。

例えば
戦争は怖いほうがいい。

人を殺す人も、殺される人も、普通の人も
死は怖いほうがいい。

死は怖くなければいけない。

人は人を殺すのを怖がらなければならない。
同じく、自分を殺すことも怖がらなければならない。

人を殺すことを何とも思わなくなったら、
そいつは兵器だ。
ロボットだ。

誰かがそいつは人間だ。と言おうとも
私はそいつを人間だとは思わない。

あるいは…
そのほうがいいのかも知れないけれど。

ある意味、そいつは…
醜い人間から開放された兵器かも知れないから。

醜い人間が…私が、仲間外れにした。つもりでも…

醜い人間から開放されたら、
外からそいつらを見れたら、
きっと私も「人間は醜いから消されて当然だ」と思うのだろう。



さて、この話で一番言いたいことってなんだと思う?

わざわざ、
私がこんな客観的で説明的でまるでエッセイのような文体で
最後の最後に言いたいこと。

なんでしょう?



一番怖いのは、

病気でもなく
薬物でもなく
戦争でもなく
幽霊でもなく

一番怖い物は
「私」
じゃないかな?と思うこと。
人間を突き詰めて、

考えて考えて考えて、

暇さえあれば考えて。

最後に一番怖い物は
私。

私の怖い物でもなく。
みんなの怖い物でもなく。

“私の考え方”でもなく。

私が一番怖い物は
“私”
っていう個体じゃないか。

ってこと。