◎ 忘れられない人

ばいばい、した。まきくんと。
連絡ももうとらない。
ほんとのほんとのばいばい。










わたしから、連絡とるのやめようって言った。
お互いがお互いを苦しめてる気がした。
また付き合ったとして、前みたいに戻れる気がしなかった。

まきくんは、よりを戻したいって。
…何でこんなにタイミングが悪いんだろう。
離れるって決意したのに。

会って、話してきた。最後のデート。
まきくんの地元で。
前来たとき、食べれなかったケーキ屋さん行った。
何にもないみたいに、普通に話して。
別れたことが嘘みたい。
これからも一緒にいれるように思えて仕方なかった。

駅まで送ってくれてるとき、手を繋いだ。
あったかくて、いつものきいくんの手。
優しい手を離したくなくて、でもその手を離すと決めたのは自分。

駅の駐車場で話した。
好きだけどさよならするって。戻らないって。
「つらいこと言わせてごめんね」って言われた。
わたしはずっと泣いてて。まきくんがぎゅーってしてくれて。
このまま時間が止まればいいのになあ、なんて考えてた。









ずっと一緒だって思ってたの。
この人となら大丈夫だって。

ほんとに好きだった。今でも好き。
いっぱいの愛と幸せをありがとう。
まきくんと付き合って愛される幸せを知ったよ。
わたしはどれだけまきくんを愛してあげられたかな。幸せをあげられたかな。
いつかまきくんのこと好きじゃなくなっても、忘れることはないと思う。

弱くてごめんね。頑張れなくてごめん。
またいつか会えたら、笑っていたいね。
幸せになってね。さよなら。