偶々、ネットニュースでしか聞いた事がないコレコレサンの生放送がやっていて観てみました。ニュースでの内容がスキャンダラスなものが多いので、今回もそうなのかと思ったら、相談程度の話や良く解らない話が多かったですね。初めて観たのですが、変わった方が多くてコレコレサンも大変だなあと思いました。



マリグナントを観ました。以下、粗筋と感想。




マディソンはある出来事を境に凄惨な殺人が起こる悪夢を見る様になる。しかし、その悪夢で見た殺人は実際に現実で起こっていたもので、マディソンは警察に疑われる様になり、次第にマディソンの知られざる過去が明らかになっていく。


ソウシリーズで御馴染みのジェームズ・ワン監督の新作ホラースリラー映画です。ジェームズ・ワンでR18+指定ならこれは間違いなくグロ映画だと思っていましたが、暴力表現、流血描写はあるものの、ソウみたいなグロを観たいと言う方が居るのなら肩透かしを喰らうかもかもしれないです。なら性的描写があるのかと言えばそうでもないです。脚本的にと聞いていたのですが、ちょっと解らなかったです。ガブリエルの存在がセンシティブと言えばそうなのでしょうが、そこなのでしょうか。兎に角、過激なエログロではないです。まあ、ある程度の暴力表現はありますし、血は飛び散ります。古臭いと言う訳ではないのですが、全体的に80年代のホラー映画の雰囲気を感じる映画でした。80年代のホラーを敢えて現代でやった感じの映画。最初、カーテン越しのガブリエルが見えた時にこの映画は大丈夫なのかと不安になりましたが、面白かったです。夢で見た殺人が現実で起こる設定や演出が恰も非現実的な恐怖なのかと思いきや、ワンチャン有り得なくもないと思わせるそこまで現実離れしてない話が良かったですね。これは良い裏切りでした。作中でグーニーズのスロースと言われていて、そこはないかと思いますが、可能性としては有り得なくはないですよね。面白い。でも、正直、怖いか怖くないかとなったら怖くはなかったです。自分が夢を見てその夢で誰かが惨い殺され方をしているのを間近で見せ付けられたり、ガブリエルの正体が明らかになった時の画面の悍ましさは怖いと言えば怖いのですが、怖いと言うよりも凄いの方が勝る映画でした。その1つとしてガブリエルのアクションが無駄に格好良かった事です。終盤でガブリエルが大虐殺するシーンがあるのですが、あのシーンはもうホラーじゃなくてアクション映画です。もう普通に格好良いアクション映画のワンシーンです。格好良いです。前にも言いましたが、ホラー映画で日本刀とか格好良い武器を出されたら雰囲気が大事なのにもう怖くないんですよね。それと同じ理由で怖くはないのですが、この映画の好きなシーンであり、理由でもあります。見所の1つです。後は最終的にガブリエルとの決着の付け方がジョジョの承太郎とDIOの戦いみたいになっていた事ですね。この辺りも昔のホラーっぽさを感じつつも少年漫画のバトル感があったんですよね。怖くはないけども確かに理に適っているとは思います。怖くはないもののちゃんとした話でした。この映画の良い点は伏線があってそれが見事に回収されている点ですよね。言ってしまえば、最初から答えが出ていた訳ですが、それ以外にもあの時のあれが実はこうだったと言うのがあって、そう言うのが大好物な私にとっては良作でしたね。非常にポイントが高い。ガブリエルの正体について最初の過去のシーンで足元が映った時から違和感だけがあり、感覚でそうなんだろうと思っていたら、実際そうだったのですが、何故、私はそう思ってしまったのか。兎に角、伏線の面で非常に良く出来た作品です。ガブリエルと言う今作の殺人鬼ですが、キャラ、ヴィジュアル共に良くて過去の有名な殺人鬼達と肩を並べるとまでは言いませんが、新たな殺人鬼として確立出来たキャラクターだと感じました。DBDで出演しても良いのではないかと思います。マディソンがサバイバーでセットで出れば良いと思う。やらないけども。それ位、良い殺人鬼。トロフィーが御誂え向きな形をしていたのは笑った。



私の3連休は死にました。



(詳録220421)