ものみな 笑ふ

ものみな 微笑む


そんな時代は いつになったら


争わず ひがまず


誰にでも 笑顔で


誰とでも 助け合い
家族のように付き合えたら


どんなに苦難が来ても


明るい気持ちで


乗り越えられる



おお 神よ


人々を 赦したまへ


強欲な 人々を


さもしい人々を


心根の貧しい人々を

赦したまへ


なぜなら それは


昨日の私達だから



友よ 集わん


 この小さな世界に


友よ 集まれ


 
この広い海のほとりに




仔牛と じいや



仔牛が 生まれた


じいやは喜んだ


じいやは世話をした


仔牛の 世話を


仔牛は 大きくなった


じいやの 世話で


今度は 子牛と呼ばれて

じいやと 別れる


子牛は 肥育農家の

兄さんの手に渡る


兄さんは精根こめて
世話をする


いつしか子牛は立派な 成牛になった



ああ ああ 今日は

旅立つ日


あの日の子牛は


人間のために


身を 捧げる 日





 犬よ



静かにたたずみ

サクサクと自分の器から ごはんを食べている


おだやかに 飼い主を眺めて


うっとりと

 日がな 一日

眠る 老いた犬よ


おまえは 幸せを

生きている


おまえが眠るとき

おまえは満足げに


身体を 動かす




 愛しの KING



KINGはパピヨン


3歳で星になった


血統はずば抜けて良く

顔立ちも凛々しかった

牡犬である


私と仲良く暮らしていたのに


急に元気なくうずくまってた


医者に夜、連れて行った

一晩泊まることになったが

私は明日になれば治ると思っていた


軽く考えていた


病院からの電話で朝方、駆け付けると


もう虫の息だった


お利口だったKING

可愛い KING


星になった君を

今でも思っているよ




オレンジ の月

オレンジの 月


彼が 言う


オレンジ色の


輝く月が 好き


夜の海に 舟を浮かべて 


島まで 漂うんだ



あきるほどの 星空に

  包まれる



次の日


日輪が 天頂に昇る頃


ペガサス と

火の鳥  と

ゼウス が駈けてく

あの丘 に


おまえを連れて行く

二人だけで


身体ふたつで


  虹を見るんだ



帰りの道は すっかり

 忘れるんだ




星空を 見上げて


おまえを抱きしめて

 ずっと 離さない





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