スパイラル、デッド・ドント・ダイ、ザ・バットマンの3本映画を観ました。以下、粗筋とか感想とか多少のネタバレとか。


【スパイラル:ソウ オールリセット】
『ジグソウを凌駕する猟奇犯、現るー。』

粗筋としまして簡潔に言いますと、ジグソウと同じ手口を使った猟奇犯の標的が全て警察官でその事件を同じく警察の主人公が捜査する話です。シリーズは全て鑑賞済みで今回も気にはなってたのですが、評価が微妙だった事と主人公の俳優サンがアカデミー賞で失言をされた方だったので気乗りせず、今まで観てませんでした。今までのシリーズだと最初から最後まで何処かに監禁されていてゲームが進行していたと思うのですが、今回はゲーム、捜査、ゲーム、捜査の様なパート分けした流れでサスペンス色が強くなり、今までのシリーズとは違う作品になってました。勿論、ソウで御馴染みの重厚かつ残虐なギミックも健在で、作品の見所となってます。サスペンスは好きなので新しい試みなのかは解りませんが、良いと思います。良いと思うのですが、逆に言えば、これがソウである必要があるのかと言う疑問はありましたね。ソウの要素はゲームのギミック位で、新たなソウ作品と言うより、別のサスペンス映画に殺し方はソウにした様に見えました。敢えて、他を上げるならジグソウの写真が出たとか、最後に御馴染みのあのBGMが流れたとかその程度です。過去作のキャラが登場するでもなく、犯人がジグソウの関係者だった訳でもなく、そうなると何故、ジグソウと同じやり方をしたかも全く解らないです。捜査の撹乱が目的かとも思いましたが、そうでもなさそうでしたし。何であんな手間がかかる事をしたのか。恐らく、永遠にわからない。既に10作目が決まってるので、そこで過去作のキャラが出るかもしれませんね。今作の続編かは定かではないですが。中盤までは割りとドキドキしながら観ていたのですが、明らかに、露骨に、どう見てもミスリードと主張する様な展開が起きてしまいました。これが今作最大の悪い点です。登場人物の視点で見ると巻き込まれたと見れる不自然ではないものなのでしょうが、観てる側、特に今までシリーズを観てきた人からしたら違和感でしかないです。あまりの違和感にミスリードのミスリードと何を言ってるのか意味が解らん事になってました。この時点で大体の人は犯人が誰なのか察した事でしょう。ソウの見所の1つとして犯人が誰なのかと言うのもあるのですが、それを考える楽しみが突然、奪われます。違ったら良かったのですがそうだったんですものどう言う事ですか。あれはアカン。絶対にアカン。せめてフェイク動画とか残してくれればまだ良かったのに。あれは悪手でした。アカン。それ以前に私は壁がレンガだった時点で怪しいとは思ってましたけどね。何なら誰かのレビューのタイトルで若干、匂わせがあったので観る前から怪しいって思ってましたけどね。微妙な評価なのも頷けます。まあ、そんなこんなでやらかした今作ですが、微妙な評価なのを知っていた御蔭もあるのでしょうが、思ったよりドキドキさせられて面白かったです。ファイナルよりは面白かった。主人公の俳優サンも演技は良かったです。それだけにアカデミー賞の件は残念です。大体、映画で死んでいるサミュエル・L・ジャクソンが死ぬか死なないのかにも注目してほしいです。主人公の1人かと思ったら主人公の父親でした。グロは全体的に今までと比べたらマシかもしれない。比較的。いや、グロいですよ。グロいグロい。


【デッド・ドント・ダイ】
『今夜、最強のゾンビたちが目を覚ます』

アメリカの田舎町センターヴィル。3人だけの警察署で働くロバートソン保安官とピーターソン保安官代理は、いつもの他愛のない住人のトラブルの対応に追われていたが、突如、街にゾンビが出現しだし、思わぬ事態に巻き込まれていく。

ゾンビでコメディで更にティルダ様が出るとの事でずっと前から気になっていた映画だったのですが、リリースされて、まさかの吹替えなしだったので、今まで観れずにいました所、GYAOで無料配信されていたので鑑賞に至りました。良くあるパターン。ゾンビコメディと言えばやはりショーン・オブ・ザ・デッドなのですが、それと比べるとかなり緩い作風でしたね。笑いに関しても面白かったっちゃあ面白かったのですが、ふふって感じの笑いでしたね。と言うか絶対に私が知らないネタが圧倒的に多いと思います。ここはきっと何かのネタなんだろうなと言う事は何となく察する事が出来るのですが、何のネタなのかが全く分からないです。それからティルダ様の他にビル・マーレイ、アダム・ドライバーと豪華なキャスティングでその他にも有名なアーティストサンが出演されていてその点も笑い所なのでしょうが、私が全然知らないもんですから。その点からこの映画はかなりマニアックな映画です。解る人には解る映画。ショーン・オブ・ザ・デッド程ではないですが、面白かったです。大体、警察の3人が面白かったです。やっぱりティルダ様は最強でした。美しい。


【ザ・バットマン】
『世界の《嘘》を暴け。本性を見抜け。』

両親を殺害されたブルース・ウェインは探偵となり、夜は黒いマスク姿でゴッサム・シティの犯罪者を懲らしめていた。しかし、権力者を標的にした連続殺人事件の犯人として名乗り出たリドラーが、警察やブルースを挑発。そして、政府の陰謀やブルースに関する過去の悪事などが暴かれていく。

バットマンはビギンズとダークナイトの2作を観たと思うのですが、全く内容を覚えていません。だから覚えているのは比較的、最近観たジョーカーくらいですね。中途半端な知識を持ってシリーズを殆ど観れない私でもザ・バットマンは観れましたね。ただ、やっぱりバットマンを知っていた方が面白いのであろうとも感じました。今回、ミステリー要素があるとの事で私なりに考えてみるつもりでしたが、問題が難しかったです。問題と言うか曰く謎々らしいのですが。でも、バットマンが即刻で答えるのですが、それを聞いても大体は成る程と納得するのではなく「あ、そうなんだ」って感じになります。思ってたミステリーじゃない!でも、何でか自分でも解らないのですが、面白かったです。3時間と言う長尺が気にならない程には面白かったです。リドラーの声が石田彰サンとイケボでした。妹壱号が先に観ていて、変声器越しでも石田サンの色気が伝わって来ると聞いていて楽しみにしていたのですが、思っていた変声器の声質ではなかった。抑々、変声器を使ってますかこれ。マスク越しでくぐもった声にも聞こえなくはない。でも、喋り方は石田サンだった。当たり前ですが。それだけでドキドキしました。最近、石田サンだ出たと思ったらこんなキャラしてる事が多い気がする。それにしても石田サンは良い声である。ありがとうございます。最後、思いの外、甚大な被害がもたらされ、吃驚しましたが、まあ、ゴッサムですからね。ゴッサムにしても大きい被害でしたが。でも、ゴッサムですから。何が起こっても可笑しくない。ソウを観た後のせいで犠牲者がゲームの参加者みたいに見えて面白かったです。バットマンがあの格好で現場に来ていたのも面白かったです。


終末のワルキューレ2期の新キャストが発表され、ジャック・ザ・リッパーの声は杉田サンでした。土師サンじゃなかった。絶対に土師サンだと思ったのに。でも、杉田サンなら間違いないでしょう。よろしくお願いいたします。


HEAVY RAINやデトロイトの会社が新作を出すとの事でひゃっほい!となってPVを観たのですが、何か思ってたのと違った。人間のグラフィックが思ってたのと違った。


体調が悪くなるのを覚悟で蒙古タンメン中本を食べましたが、体調は悪くなりませんでした。美味しかったです。



(詳録221014)