久々に祖母とピエロがお前を嘲笑うを鑑賞しました。以前から気になっていた映画です。以下、粗筋と感想。



数々のハッキング事件を起こした天才ハッカーのベンヤミンは殺人事件の関与を疑われ、追われる身となっていたが自ら警察に出頭して来た。とある情報をハッキングした事を切っ掛けに自身が危険に晒され、このままでは殺されてしまう事を恐れた彼は警察に身の安全を確保してもらう為に現在に至るまでの出来事を供述する。しかし、ベンヤミンの話は辻褄が合わず、捜査官達は翻弄されていく。


サスペンス映画で探すと出て来るタイトルでオサレなパッケージも目にした方は居るかと思います。ネットでのレビューを観ていると結構、賛否両論の様ですが、私は面白かったです。ハッキングなんて解らないですけど、ずっと専門用語を並べ立ててる訳じゃないですし、やる事ははっきりしてるので問題なく楽しめます。キャッチコピーもそうですが、映画の紹介でも解る様に最後にどんでん返しがある系の映画で、マインドファック・ムービーと言う造語と言い、かなりハードルを上げてます。その点に関して、某有名サスペンスのオマージュだったり、捻り過ぎだったりと、言われていますが、私は特に気になりませんでしたし、何なら二重のどんでん返しに驚かされました。あの時の何気ない疑問点も実はちゃんとした伏線でしたし、私はこう言うジャンルの作品は好きなので面白かったのですが、解る人には解るみたいですね。まあ、あんまり難しい話をされても解らないので私には丁度良かったかもしれません。楽しんだもの勝ちです。しかし、あまり最後に何かありますよとネタ晴らしし過ぎるのも考え物かもしれませんね。話以外だと回想で派手に流れる音楽が深刻な現実に引き戻す様にピタリと止まったり、トンネルを通過する電車中の暗い空間をダークネットに見立てる演出はオサレで格好良いと思いました。音楽がオサレ。それから、ベンヤミンの声がドクストのゲン君やヒプマイの盧笙で御馴染みの河西健吾サンでした。河西健吾サンと認識して初めて吹替えを聞いてのですが吹替えも上手いですね。ベンヤミンのハッカー仲間のマックスの声は木内サンでした。祖母はちょっと難しかったとの事だったので申し訳なかったです。今度は頭を空っぽにして観れるやつにします。



(詳録210524)