一ヶ月ごとの更新とか。もっと頑張りましょう。
…いやーゲームにハマるとさーなかなか書かないっていうか。
すみません。いい訳です。
ゼスティリア楽しいよ!Deemo楽しいよ!ホタルノニッキt(いくつ遊んでんだよ)
自分なりの目標は頑張らなきゃね。
ってなことで、お話ひとつ書きました。電話の話。…かな?(ぇ)
だだっと勢いで書き上げたので、なんかおかしいかもですけど…。
ああ、いつものことか←
読んでみようって人は続きを読む、もしくは題名をぽちっとな。
2015-7-30 19:36
見えない電話に出てはいけない
ここ最近、妙な音が聞こえてくる。電話のベルのような音。聞き慣れていない音だけど、多分電話だと思う。
じりりりりん、とどこからともなく聞こえてくるのだ。そしてそれは僕にしか聞こえていない。
「まただ…」
思わず足を止めてしまった僕を、隣を歩いていた友人が振り返る。
「え? またってなんだよ?」
僕の言葉を友人が拾って一瞬だけしまったと思う。だけどまた確認してみるのもいいかと思って、僕は彼に尋ねることにした。
「聞こえない? 電話の音だよ」
「電話? 電話なんて近くにないだろ? スマホの間違いじゃないのか?」
そういって彼はポケットからスマホを取り出した。鳴ってないのは分かる。そんな機械的な音ではないからだ。
やはり僕以外には聞こえていないか。僕はポケットから自分のスマホを出して確認しているふりをする。
「…ごめん、メールのと勘違いしたみたいだ」
「なんだよ。紛らわしい着信音にするなよな」
「そうだね。あとで変えておく」
言いながらポケットへスマホを入れる。電話の音はまだ鳴りやんでいない。じりりりりん、と鳴り続けている。
うるさいと思うけれど、どうにもできない。どこにも音の元となる電話がないのだから。
初めはどこかの家の電話音だと思っていた。だけど僕がいくら歩いても音はついてくるし、消えることもない。
それに最近、なんだか音が近づいてきている気がするのだ。
(なんなのだろう、一体…)
友人と他愛無い話をしながら、彼と別れるまで電話の音は消えなかった。
静かなはずの住宅街を、鳴りやまない電話の音と共に歩く。誰にも聞こえていないんだろうけど。
これならまだ蝉の声の方がましだ。夕暮れで誰もいない道を黙々とひとりで歩いた。
にしても、今日はしつこい気がする。いつもなら長くて一分くらいのはずなのに、鳴りやむ気配がない。
「ああもう、うるさいな…!」
僕が小さく悪態を言うのと同時に、僕の隣を誰かが通り過ぎた。
と、ぱたりと電話の音が鳴りやむ。やっと消えたかとほっとするのと同時に、僕の背中へ声がかけられた。
「お前、聞こえてるんだろ」
「え?」
振り返った先には、さっき僕の隣を通り過ぎた誰かだった。全身黒い影のような男だった。
「電話の音だ。聞こえてるんだろ」
まっすぐ僕を見て話しかけてくる。誰だろうこの人。知らない人だ。
「お前に言ってんだよ。俺の声聞こえてるだろ。なんとか言ったらどうだ」
僕が答えないで黙っていると、黒い男が再度口を開いた。
長い前髪が顔の右半分を隠している。僕を見ている左目は、しっとりと黒で塗りつぶされていた。…なんだか気味が悪い。
「…なんの話ですか?」
「とぼけんなよ。さっきうるさいって言ってたじゃねぇか。聞こえてんだろ」
「そんな音聞こえてませんよ」
「じゃあなにがうるさかったんだ」
「蝉の声です」
「こんな住宅街で?」
どんなに耳を澄ましても蝉の声は聞こえない。聞こえるはずがない。ここの住宅街は緑が少ないから蝉が鳴くことはあまりないからだ。
どう返そうかと悩んでいると、男はすっと僕から視線を外した。
「…まぁ、聞こえてないならいいんだけどな。一応言っておく。見えない電話には絶対出るな」
「…見えないのに出れるわけないでしょう?」
「出来るさ、その気になれば。ただまぁ、出たら最後―――喰われるけどな」
忠告はしといたぞ、と男はそのまま後ろを向いて、振り返らずに歩いて行った。
「…なんなんだよ」
その言葉を合図にまた、じりりりりん、と電話の音が鳴り響く。見えない電話の音が。
くそっと小さく言って、僕は家へと足を向けた。
* * *
昨日から電話の音が鳴りやまない。寝ても覚めてもじりじりとうるさく僕の耳に音が響く。
おかげで少し寝不足になってしまった。うるさい環境でも眠れてしまう僕としては珍しいことだ。
あくびを噛み殺しながら今日は学校へと向かう。
「おはよー…ってどうした? なんか具合悪そうだな」
「おはよ。ちょっと寝不足でさ…」
「寝不足? お前が? 珍しいこともあるな」
今日の授業や、数日後に控えているテストのことなんか話ながら登校した。始終電話は鳴りっぱなしだった。
チャイムが鳴って、担任が来て、気だるい朝のホームルームが始まる。
電話の音は、俺の目の前で鳴ってるかのように近づいていた。
(…電話に出てしまえば、このうるさい音も止むのにな)
―――見えない電話には絶対出るな
ふと、昨日の男の声が思い出される。くだらない。見えないのに出れるわけないじゃないか。
そんなのことを思いながら、なんとはなしに受話器を上げるような仕草をしてみる。と。
ぱたりと電話の音が鳴りやんだ。
「……え」
まさか、そんな。心拍数が一気に跳ね上がる。ここでこの手を下ろしたらきっと電話は切れるだろう。
…だけど。
僕はゆっくと耳元へ手を動かした。そんなわけないと思いながらも、好奇心には勝てなかった。
この見えない電話の向こうには誰がいるのか。小説なんかでよくある非日常を期待してしまう。
見えない受話器を耳に当てて、僕は息を吸い込んだ。
「―――もしもし」
次の瞬間、世界が一変した。一瞬で教室が赤く染めあがった。
「…………………………え」
僕は変わらない。席について、受話器を耳に押し当てるような恰好をしている。
無事なのは僕だけで、それ以外のものがすべて破壊されつくされていた。
人も物もすべて原型を留めないくらいに滅茶苦茶な状態になっている。
僕以外、すべてが赤い、赤い…。
「…はっ……? なんだよこれ…」
呆然と呟いた僕の耳元で声がした。
『やっと出たね』
「だから言っただろう、喰われるって」
「なぁ、いい加減気づいてるか? お前のしてることが毎回裏目に出てンの」
「? なんのことだ?」
「…はぁ〜あ。自覚のない善意ほど怖いもンはないねぇ」
「それはさておき、やるぞ」
「はいはい。楽しい楽しい狩りの時間だヨ」
風が吹いて、黒い男の前髪を揺らす。彼の右眼は青白く仄かに光っていた。
+++++
続かないよ!いつものことです。
あー、本当はこんな話にする予定じゃなかったんだよ。
ホラーっぽくしたかったんだよ…なんでこうなった。
電話の音について、私一回経験したことがありまして。
家にいた時に黒電話の音が聞こえたんだよ。
で、妹に電話鳴ってるよねーって言ったらそんな音聞こえないって。
窓閉め切っていたのに滅茶苦茶はっきり聞こえたんですよ。
昼間だったし、ちょっとだけゾクッとしました。
そもそも黒電話とか使ってる家滅多にないよ…後にも先にもその1回だけです、音を聞いたの。
で、この話を書いてみたわけでー。…本当なんでこうなった?(笑)
まぁなんか広がっていい終わり方かなと思ってます。
黒い男はなんなのか?彼と話していた謎の声は誰なのか?
まったく設定はありません!!!←
こんなにバックないの初めてだよ!(笑)
そんなわけで、電話の話でした。
あ、黒電話好きですよ、全力で。音もダイヤルもあのフォルムも素敵!最高の電話だと思います!
じりりりりん、とどこからともなく聞こえてくるのだ。そしてそれは僕にしか聞こえていない。
「まただ…」
思わず足を止めてしまった僕を、隣を歩いていた友人が振り返る。
「え? またってなんだよ?」
僕の言葉を友人が拾って一瞬だけしまったと思う。だけどまた確認してみるのもいいかと思って、僕は彼に尋ねることにした。
「聞こえない? 電話の音だよ」
「電話? 電話なんて近くにないだろ? スマホの間違いじゃないのか?」
そういって彼はポケットからスマホを取り出した。鳴ってないのは分かる。そんな機械的な音ではないからだ。
やはり僕以外には聞こえていないか。僕はポケットから自分のスマホを出して確認しているふりをする。
「…ごめん、メールのと勘違いしたみたいだ」
「なんだよ。紛らわしい着信音にするなよな」
「そうだね。あとで変えておく」
言いながらポケットへスマホを入れる。電話の音はまだ鳴りやんでいない。じりりりりん、と鳴り続けている。
うるさいと思うけれど、どうにもできない。どこにも音の元となる電話がないのだから。
初めはどこかの家の電話音だと思っていた。だけど僕がいくら歩いても音はついてくるし、消えることもない。
それに最近、なんだか音が近づいてきている気がするのだ。
(なんなのだろう、一体…)
友人と他愛無い話をしながら、彼と別れるまで電話の音は消えなかった。
静かなはずの住宅街を、鳴りやまない電話の音と共に歩く。誰にも聞こえていないんだろうけど。
これならまだ蝉の声の方がましだ。夕暮れで誰もいない道を黙々とひとりで歩いた。
にしても、今日はしつこい気がする。いつもなら長くて一分くらいのはずなのに、鳴りやむ気配がない。
「ああもう、うるさいな…!」
僕が小さく悪態を言うのと同時に、僕の隣を誰かが通り過ぎた。
と、ぱたりと電話の音が鳴りやむ。やっと消えたかとほっとするのと同時に、僕の背中へ声がかけられた。
「お前、聞こえてるんだろ」
「え?」
振り返った先には、さっき僕の隣を通り過ぎた誰かだった。全身黒い影のような男だった。
「電話の音だ。聞こえてるんだろ」
まっすぐ僕を見て話しかけてくる。誰だろうこの人。知らない人だ。
「お前に言ってんだよ。俺の声聞こえてるだろ。なんとか言ったらどうだ」
僕が答えないで黙っていると、黒い男が再度口を開いた。
長い前髪が顔の右半分を隠している。僕を見ている左目は、しっとりと黒で塗りつぶされていた。…なんだか気味が悪い。
「…なんの話ですか?」
「とぼけんなよ。さっきうるさいって言ってたじゃねぇか。聞こえてんだろ」
「そんな音聞こえてませんよ」
「じゃあなにがうるさかったんだ」
「蝉の声です」
「こんな住宅街で?」
どんなに耳を澄ましても蝉の声は聞こえない。聞こえるはずがない。ここの住宅街は緑が少ないから蝉が鳴くことはあまりないからだ。
どう返そうかと悩んでいると、男はすっと僕から視線を外した。
「…まぁ、聞こえてないならいいんだけどな。一応言っておく。見えない電話には絶対出るな」
「…見えないのに出れるわけないでしょう?」
「出来るさ、その気になれば。ただまぁ、出たら最後―――喰われるけどな」
忠告はしといたぞ、と男はそのまま後ろを向いて、振り返らずに歩いて行った。
「…なんなんだよ」
その言葉を合図にまた、じりりりりん、と電話の音が鳴り響く。見えない電話の音が。
くそっと小さく言って、僕は家へと足を向けた。
* * *
昨日から電話の音が鳴りやまない。寝ても覚めてもじりじりとうるさく僕の耳に音が響く。
おかげで少し寝不足になってしまった。うるさい環境でも眠れてしまう僕としては珍しいことだ。
あくびを噛み殺しながら今日は学校へと向かう。
「おはよー…ってどうした? なんか具合悪そうだな」
「おはよ。ちょっと寝不足でさ…」
「寝不足? お前が? 珍しいこともあるな」
今日の授業や、数日後に控えているテストのことなんか話ながら登校した。始終電話は鳴りっぱなしだった。
チャイムが鳴って、担任が来て、気だるい朝のホームルームが始まる。
電話の音は、俺の目の前で鳴ってるかのように近づいていた。
(…電話に出てしまえば、このうるさい音も止むのにな)
―――見えない電話には絶対出るな
ふと、昨日の男の声が思い出される。くだらない。見えないのに出れるわけないじゃないか。
そんなのことを思いながら、なんとはなしに受話器を上げるような仕草をしてみる。と。
ぱたりと電話の音が鳴りやんだ。
「……え」
まさか、そんな。心拍数が一気に跳ね上がる。ここでこの手を下ろしたらきっと電話は切れるだろう。
…だけど。
僕はゆっくと耳元へ手を動かした。そんなわけないと思いながらも、好奇心には勝てなかった。
この見えない電話の向こうには誰がいるのか。小説なんかでよくある非日常を期待してしまう。
見えない受話器を耳に当てて、僕は息を吸い込んだ。
「―――もしもし」
次の瞬間、世界が一変した。一瞬で教室が赤く染めあがった。
「…………………………え」
僕は変わらない。席について、受話器を耳に押し当てるような恰好をしている。
無事なのは僕だけで、それ以外のものがすべて破壊されつくされていた。
人も物もすべて原型を留めないくらいに滅茶苦茶な状態になっている。
僕以外、すべてが赤い、赤い…。
「…はっ……? なんだよこれ…」
呆然と呟いた僕の耳元で声がした。
『やっと出たね』
「だから言っただろう、喰われるって」
「なぁ、いい加減気づいてるか? お前のしてることが毎回裏目に出てンの」
「? なんのことだ?」
「…はぁ〜あ。自覚のない善意ほど怖いもンはないねぇ」
「それはさておき、やるぞ」
「はいはい。楽しい楽しい狩りの時間だヨ」
風が吹いて、黒い男の前髪を揺らす。彼の右眼は青白く仄かに光っていた。
+++++
続かないよ!いつものことです。
あー、本当はこんな話にする予定じゃなかったんだよ。
ホラーっぽくしたかったんだよ…なんでこうなった。
電話の音について、私一回経験したことがありまして。
家にいた時に黒電話の音が聞こえたんだよ。
で、妹に電話鳴ってるよねーって言ったらそんな音聞こえないって。
窓閉め切っていたのに滅茶苦茶はっきり聞こえたんですよ。
昼間だったし、ちょっとだけゾクッとしました。
そもそも黒電話とか使ってる家滅多にないよ…後にも先にもその1回だけです、音を聞いたの。
で、この話を書いてみたわけでー。…本当なんでこうなった?(笑)
まぁなんか広がっていい終わり方かなと思ってます。
黒い男はなんなのか?彼と話していた謎の声は誰なのか?
まったく設定はありません!!!←
こんなにバックないの初めてだよ!(笑)
そんなわけで、電話の話でした。
あ、黒電話好きですよ、全力で。音もダイヤルもあのフォルムも素敵!最高の電話だと思います!
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