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春ですよ

「ねぇ、知ってる? この赤い赤い木の下にはね…」





桜のあの逸話好きなんです。毎年桜の時期になると必ず思い出します。
蓮の花も結構好きなんだけど、やっぱり桜が一番かな。

プロフ画更新しましたー桜っぽいので来月にまた変えないといけない、かな?
春って桜くらいしかイメージでないんですけど…!
はっ、オールマイティのやつ描けばよかったのか!(遅い)

随分長いこと変えていなかった

「ライカ、なにか混ざってるわよ」

「うわ、ホントだ!気付かなかった…」

「お、サンフラワーもどきじゃないか。珍しい」

「サンフラ…え、何?」

「サンフラワーもどき。その花の近くに生息してるんだよ。姿がすごく似てるだろ?

 花を守ったり、害虫を追い払ったりするんだ。温厚な性格で、とてもいいモンスターだよ」

「ふーん」

「ちなみにオスはヒーやピィーなんかで、メスはマーって鳴くんだ。見分け方は…」

「ヘリオ、それは別に言わなくても大丈夫よ?」





+++++
流石にいつまでも3年…2年?前のイラストを使っとくわけにもいかないので変えました。
プロフィールのイラスト。
季節に合ったイラストにしとけば、秋くらいには変えないと恥ずかしいので描くだろうと夏っぽくしてみた。
月一は無理でも年4回くらいは頑張れるだろ…?って自分に言っておく。
ふう…眠い←

え、あれ?変わってない…これいつ反映されんの?
投稿した時間じゃまだアルクのままなんだけど…。

第二話

アイノアの門は大きく解放されていて、特に問題なく中に入ることができた。

「王都ってくらいだからもっと警戒厳しいと思ったんだけど…あっさりだったな」

ライカは今通った門を軽く振り返りながら言う。

門の左右に軽く武装をした兵士が何人かいるが、目視で通行人をチェックしているだけのようだ。

「この国はとても治安がいいの。

 戦争もないし、王都になにかしようっていうのはよっぽどのバカしかいないでしょ」

「ふーん…国境らへんは結構荒れてたのにな」

「それはなかなか国の目が届かないからね。色々と制度が変わってきてるようだし、大変みたい」

ハイルーク国は他の国と比べ、かなり多種多様な種族が暮らしている。

故にクリアしなければいけない問題や課題が大量にあるのだ。

なかなか制度が決まらず、国としてはまだまだ未熟な点が多い。

それでも国としてやっていけているのは、国民の資質によるところが大きいのだろう。

「へぇ。政治のことはさっぱり分かんないや」

ライカはこの話は終わりといわんばかりに適当に相槌を返す。

「で、これからどうする?」

「もちろん、決まってるじゃない」

言葉に出さずとも、二人はすぐに宿へ向かおうと決定する。

あちこち汚れている服もだが、シャワーを浴びて体をすっきりさせたい、その思いが強い。

「どこにしようか?」

「そうね…そんなに高くないところがいいわね」

そう言ったところで、はたとシスが歩みを止める。

「ん?どした?」

「ねぇライカ。試験が行われる日っていつだと思う?」

「え?んーと、紙に書いてなかったっけな」

ライカはごそごそとバックの中を漁って、どこかから剥ぎ取ってきた募集張り紙を取り出した。

「ええっと……あれ、書いてないや」

紙には“人材求ム”の文字と場所と簡単な募集内容だけだった。

開催される日付や時間などは一切書かれていない。

「困ったわね…。何日かかるか分からないのに、無闇に泊まるのは危険だわ」

シスが言っているのはお金のことである。

元々一週間もあれば余裕で辿り着ける道のりだったのだが、道中トラブルに見舞われて一ヶ月半も掛かってしまったのだ。

そんなに多くない金額を上手くやりくりしなければならない。

ちなみにお財布を担当しているのはシスティアルなので、ライカはあまり口出しが出来ない。

出来ないというより、ライカは考えるのが苦手なので頭を使うことは全てシスに任せている。

「えーまた野宿すんの?」

ライカは明らかにガッカリした顔をする。

「そうは言ってないわ。日にちが分かれば大丈夫よ。……多分ね」

最後の言葉はボソッと聞こえないように言う。

「じゃあいつなのかとりあえず日にち聞きに行こうぜー」

すたすたとライカが歩き出した。

「あら、誰に聞くつもりなの?」

「お城の人に決まってんだろ?国を上げての募集なんだからさ」

単純ね、とシスは思ったが、まぁそうだろうとも思った。

「…そうね。それじゃお城の近くに行ってみましょう」

「あー早くシャワー浴びたいなァー」

ゆっくりと大通りを歩いて城へと向かう。

大通りを道なりにまっすぐ進むと迷わずに城へと辿り着けるようになっている。

「はー…それにしても人が多いなァ!こんなに賑やかなの始めてかも」

ライカは珍しそうにあちこちきょろきょろしながら歩く。

街は活気に溢れており、あちこちの店から呼び込みの掛け声が聞こえる。

「そうね。迷子にならないように気をつけないと。…あ、ケーキショップ…」

ふらふらっと歩いて行きそうになったシスの腕を、ライカはがっちりと掴んだ。

「ちょっとシス!どこ行くんだよ?迷子にならないように注意するんだろ?」

「え?あ、ああ…そうね」

シスは残念そうにケーキショップの前を通り過ぎた。

「後でまた来ればいいじゃん。あ、ケーキ買うならあたしもなんか食べたい!」

「ダメよ。王都のケーキだもの、高いに決まってるわ。行ったとしても見るだけよ」

「えーなにそれー。シスのケチー!」

「無駄遣いはなるべく避けておかないと。最近仕事してないでしょ?」

ライカは一番最後に仕事をした日を思い出そうとして、思い出せなかった。

それくらい前ということになる。

旅に出る少し前くらいにしたのは覚えているけど、大した金額にはならなかったんだっけ。

「…うん、そうだな……」

ライカはため息混じりに呟いた。

お財布事情は結構厳しそうだなぁとなんとなく思う。

そうこうしているうちに城の結構近くまでやって来ていた。

城というより、緑の壁に近づいたといっていい。城はまだまだ先に建っている。

緑の壁はぐるりと城を囲むように伸びていた。

「何この壁?」

「この国って植物を主に中心とした研究をしているのよ。だからじゃないかしら?」

「へェ…すごいなァ」

ライカは緑の壁に触ろうとした。

「あ、触れないほうがいいよ。何が起こるか分からないから」

入口と思われるアーチの側にいた一人の兵士が声を掛けてきた。その声にビックリして、ライカは手を引っ込める。

「全部似たような葉っぱに見えるだろ?でもいくつかの種類が一緒に植えられててね。

 毒にかかったり、痺れたり、中には絡みついてくる種類のものもある。だから触ったら大変だよ」

「うわ…触らなくてよかった」

ライカはほっと息を吐く。

「ただの草木じゃなくて、ちゃんと防御になってるのね。面白いわ」

「君たち、お城に何の用かな?」

注意してくれた人懐っこい顔をした兵士は、シスたちの方へとやって来た。

よく見ると、入口の側に小さな詰所がある。

「私たちこの国で募集してる仕事に応募に来たの」

「えっ…募集って、あのチラシの?」

こくりとシスは頷く。兵士は驚いた表情になる。

「き、君たち戦えるのかい?」

「ええ、もちろん」

「腕にはちょっと自信あるんだぜ!」

ライカは笑いながら得意げに言った。

募集内容の最低条件は、戦闘ができることとなっている。

「驚いたな…今まで来た人ほとんど見てるけど、君たちみたいな小さい人が来るのは初めてだよ」

「あら、小さいからってなめると痛い目にあうのよ?」

シスは少し目を細めてくすりと笑った。

「…そうみたいだね。君たちからは強そうな匂いがするよ」

「ん?匂い?」

ライカが首をかしげる。なんか匂うのか?とふんふん手首などを嗅ぎだした。

シスは呆れた顔をしてから、兵士を見る。

「あなたもしかして、獣族の人かしら」

「正解。僕は犬の獣族なんだ」

兵士の青年は少し照れながら言った。

彼は少しオレンジがかった茶色の髪色をしている。サイドの毛が少し長く、先端は白っぽい色をしていた。

「珍しいわね。獣族の人がお城勤めなんて」

「先代の王から積極的に獣族を雇ってくれているんだ。僕らの能力を活かしたいってね」

「ふうん…時間の流れは早いものね」

シスは意外そうに呟いた。

過去にこの国では人以外全ての種族の弾圧を行ったことがあるのだった。

人より少し優れた能力を持っている、たったそれだけで。

弾圧がなくなったのは確か四代前の王だったかしら?とシスはなんとなく思い出す。

「僕ら犬の獣族は鼻がとても利くからね。こうして門番みたいなことをしてるんだ」

「ええーっと…確か魂の匂いを嗅ぎ分ける、だっけ?」

ライカがものすごく難しそうな顔をして言った。彼女なりに覚えてることをなんとか思い出しているらしい。

かなり変な顔になっているが。

「そう。匂いでその人の種族とか、善い人なのか強い人なのか…そんなことが分かるんだ。

 嗅ぎ分けることについては、僕らの右に出るのはいないよ」

「へぇ。すごいなァ」

「門番にするにはこれ以上ない能力ね」

「と言っても…僕は門番というより、案内係りをやってるみたいなもんだけど」

「案内係り?」

ライカが首を傾げる。

「ちゃんとした城の門は奥に別にあるんだよ。ここは城の敷地ってだけで、一般に公開されてる庭なんだ。

 研究施設も敷地内にあるから、僕はここで入る人の良し悪しと場所の案内をしてるってわけ」

軽い入口チェックだと思ってくれていいよ、と青年は言った。

「なるほど。だから門じゃなくてアーチなのね?」

「その通り。ま、夜になったらちゃんと閉めるけどね」

「それで、私たちは入っていいのかしら?」

「もちろん。というか悪人であろうと中に入れるんだけどね」

「え?チェックしてるのに入れちゃうのか?」

ライカは驚いて目を丸くする。

「こんな所で止めて騒ぎなんか起こしたら大事だよ!それに僕、戦闘はそこまで強くないしね…」

あはは、と苦笑しながら青年は言った。

青年の装備は軽いもので、動きやすいだろうが戦闘には向いていない様に見える。

「連絡して、中で対処してもらうんだ。大抵は何か起こる前に処理は終わるよ」

「ほー…なるほどね」

「優秀ね。上手いシステムだと思うわ」

「ありがとう。君たちは戦闘員募集に来てたんだっけ。それなら道なりにまっすぐ進んで、一つ目の分かれ目を左に。

 しばらく行くといくつか建物があるんだけど、茶色の壁の建物が募集の受付になってるから」

「分かった!ありがとうなー」

楽しそうにお礼を言うと、何故かライカはシスを置いて一人でアーチをくぐっていった。

シスはまったく…と軽くため息をつく。

「あの子面白い髪の色をしてるね…魔法使いかな?」

すん、と匂いを嗅いで青年は言う。

「ええ、正解よ。そういえば、あなたの名前を聞いていなかったわ」

「ああ、僕はブランだよ。また試験の日に会う、かな」

「色々教えてくれてありがとう、ブランさん。楽しかったわ」

「いいえ。試験頑張ってね。………あれ?君は…?」

シスの匂いを嗅いだのか、ブランは不思議そうに首を傾げた。

「ふふ、世の中には知らないでいいこともあるのよ」

シスはいたずらっぽく笑うとライカの後を追って走っていった。

「…なんだろう、知ってるような…うーん、分からない。不思議な魂の匂いだな…」

ブランは一人ぽつりと呟いた。




...next?

+++++
超久しぶりの続きです!
気が向かないと書けないよ〜。
まったく、いつヘリオと会えるんだろうね?←

文よりイラストの方がめっさ時間かかったし…見えてない所までちゃんと描いてるんだよ。
見えないけどー!(泣)
そして大きな間違いが一箇所あります…どこかなー?
もういいやって直しませんでした。頑張れなかった…ぐふっ。
なんとなくの雰囲気で描いてるから適当な部分あるけど気にしないでね。
私クオリティ。

雨宿り

「なかなか雨止まないなァ」

「仕方ないわ、時季が時季だもの。

 それか空の神が泣いてるか、トイレにでも篭ってるんでしょ」

「え?ト、トイレ…?なんでトイレ?」

「お腹の調子が悪いと機嫌が悪くなるでしょ?そんな感じよ」

「はは、その話だとシスは空の神を知ってるみたいに聞こえるな」

「ヘリオはさっきから何してんの?」

「植物のスケッチだよ。ここら辺には見たことがないものが多いからね。

 帰ったら調べようと思ってさ。その土地の特長が分かるからね」

「ふーん…仕事熱心なことで。あーあ、早く雨止まないかなァ」

「たまにはいいじゃない、こうやってゆっくりするのも。私雨の音嫌いじゃないもの」

「えーあたしは早く体動かしたい…」





+++++
会話文だけでお送りします。
誰が誰かはなんとなく分かるはず。
気付いたら6月1枚もあげてなかったっていうミラクル(?)
前半色んな意味で撃沈してたからだろうねー…。

梅雨といえば雨なので、どしゃぶりの雨音を聞きながらお絵かきしてました。
もっと雰囲気出せたらいいんだけどね…なかなか難しい。
ちなみにヘリオたちはどこぞへの調査へ向かう途中なのでした。
誰か時間とアイディアと文才くれないかな←

魔法使いっぽく

ライカ「“その炎、全てを飲み込み喰らい尽くせ!ファイヤースネーク!”…どう?」

ヘリオ「おお、ちゃんと魔法使えたんだな」

ライカ「ふふん。これくらい出来て当然!見直した?」

ヘリオ「というか、それ魔道書だったんだな…いつも殴ってるやつ」

ライカ「ん?あ、そうそう。ちょうどいい重さと厚さなんだよねー」





+++++
魔法使いらしく描いてみました。
呪文にセンスを全く感じません(笑)
いつも殴るのに使ってるのは、ちゃんとした魔道書だったりします。

お絵かき機能を使いきれてないから、そこんとこちゃんと勉強したい…。
というか、フリーソフトの時点でダメかー。
SAI欲しい…それかイラストレーターでもいいなぁ。

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