話題:腕時計
妹のアルバの電池が切れ、オヤジに貸してあったタグホイヤーが壊れたと連絡を受けた神田です
妹アルバは電池交換さえすれば問題ないが、タグホイヤーの方はリューズがポロッと取れちまった、と
元々タグホイヤーは拾った(ちゃんとポリスに届けて、その後貰った)物で、舶来品だから修理代が高いんだよね
どうしてボーナスが出る直前にこういう事が起きるかなと不思議(>_<)
そこで間に合わせとしてデジタルのチープカシオをオヤジに貸してみたが、ずっとアナログタイプの腕時計をつけてきた人にとってはチープはいいとしても、デジタルはなかなか馴染めないみたいなんだよ
瞬時に時刻がわかってよろしいかと思ったのだが…
俺が持ってる腕時計でアナログタイプは、納戸から探し出してきたオカンの元カレのセイコーの自動巻きと、スーツ着用時に似合うと思って買ったシチズンの電波ソーラーの2つだけなのね
オカンの元カレ腕時計をオヤジに貸すのはどうかと思ったし、かと言ってシチズンを貸してしまうと、フォーマルな場につけて行く腕時計がなくなっちゃう
だからと言って好きなの買えとは言いたくないし
そういう訳で大変困った
でもよく考えたら今の俺、フォーマルな場がほとんど無いのよ
仕事中は邪魔になるためつけないし
外出する時はセイコーの自動巻きが活躍してるし
自動巻きってつけてないと止まっちゃうからね
なので、仕方なくシチズンを貸すことにした
オヤジは喜んだ
タグホイヤーは自動巻きだったから重いんだよね
その点シチズンはオールチタンのおかげもあってか軽いんだよ
まあやっぱり軽い方が楽だもんね
ところがだな、今度は俺にシチズンロスが生じてしまったのだな
心にポッカリ穴ボコが空いちゃったのよ
俺にとっては高い買い物だったんだよ
車の方が圧倒的に高いけども、腕時計ごときにこんなにお金を掛けていいのだろうかと思いながら買った腕時計だったのよ
だから大事にしてたのよ
それが今は手元に無い悲しさ
オヤジに貸すってのはやるのと同じだからね…
だが沈んでいたのは半日だけで、すぐに見事に立ち直った
きっかけは、床にセイコー自動巻きとチープカシオを並べて眺めていた時に、M美ちゃまが「神田君はデジタルの方が似合うと思う」と言ってくれたのだ
女の意見に惑わされることはあってはならないと日頃から思ってはいるのだが、このことに関しては一筋の光が差したように感じた
やっぱり俺はチープカシオと共に生きなければならない、と(大袈裟)
つづく