OWアニバがまた来ました。何で。この前したじゃないですか。どうやら今年のアニバは3回に分けて、今回はその第2段だそうです。前のボリューム1の意味が解らなかったのですが、そう言う事だったのですね。いつもと比べて何かしょぼいなとは思ってたんですよね。メニュー画面もいつものアニバ仕様にしてほしい。それはそうと雪合戦チャンス。民達よ、甦れ。スキンはやはり使い回しでしたが、アナのカラーは好き。


ランズエンド、ジェントルメン、複製された男の3本、映画を観ました。以下、粗筋と感想。


【ランズエンド―闇の孤島―】
「狂い始めた歯車は、人を地の果てへと誘う」

刑事のジョーとクリシーの兄弟は少女が惨殺された事件の捜査を始め、小児性愛犯罪歴がある男に容疑をかけるが、証拠が不十分な為に逮捕する事が出来ず、男から強引に自白をさせようとするジョーは越えてはならない一線を越えてしまう。

ベタニーにハマりたての時に色んなベタニー映画を観ていたのですが、気になっていたものの、レンタル店では何処も置いておらずに、鑑賞は諦め気味だった内の1本がこの作品です。観れるとは思わなかった。この映画に限らずですが、ベタニーが出て来る度に「背ぇ、高ッ!」って思います。高いですわベタニー。格好良い。ベタニーが演じる刑事が真相究明の為に犯してはならない事をやらかしてしまい、苦しむと言う、内容自体は他でもありそうな映画です。正直、オチも読めます。やらかした後はただただ只管、しんどくなります。息子思いの容疑者の母親、全てを見ていた認知症の父親、古畑任三郎の様な同僚と心を擦り減らされるには十分な状況です。でも、思ったよりは鬱なエンディングにはならなかった。しんどい映画ですが、ベタニーが好きなら観て損はない。


【ジェントルメン】
「一流の、紳士たち」

ロンドンの暗黒街で大麻の大量栽培と販売で財を成したアメリカ人のミッキーが大麻ビジネスを引退し、売却して引退すると言う噂が駆け巡った。その噂によりユダヤ人の大富豪、ゴシップ紙の編集長、私立探偵、チャイニーズ・マフィア、ロシアン・マフィア、下町のチーマーと様々な人間が莫大な利権を巡り、裏の裏をかく駆け引きが展開される。

祖母と鑑賞して開始5分も経たずに寝てしまったので改めて鑑賞しまいた。ガイ・リッチーは最近、キャッシュトラックを観たのですが、オープニングからガイ・リッチー感がありました。キャッシュトラックのオープニングでも見たオサレなやつ。これがガイ・リッチー。既に起こった出来事を追い掛ける様に展開する演出もガイ・リッチーの映画なんでしょうね。物語は探偵のフレッチャーがミッキーの右腕のレイモンドに情報と引き換えに御金を揺する所から始まります。フレッチャーの話が回りくどく、レイモンドも何が言いたいのか解らないと言っていて、それに酷く共感しながら前回は寝たのですが、ちゃんと聞くとちゃんと解りました。回りくどくはあった。このフレッチャーに限らず、ミッキーも良く比喩塗れの会話をするのですが、それとセットに締めに「俺が何を言っているのかわかるか?」と聞いてきます。それ位、比喩トークが多い。聞くなら最初から解り易く言えとも思うのですが、だがそれが良い!少し諄過ぎるとも言えますが、良い塩梅の諄さ。こう言う会話はつまらなかったり、無駄にダラダラと喋っているだけだと苦痛ですが、それを感じさせない会話劇が繰り広げられます。これがガイ・リッチー。更にキャラクターは又しても、探偵のフレッチャーなのですが、ベラベラと良く喋る御金次第で立場を平気で変えるクズなのですが、何処か憎めない愛嬌があるキャラで、他の登場人物も良いキャラをしています。概ね男性キャラばかりなのですが、ミッキーの妻であるロザリンドが1番格好良かったですね。ミッキーとの馴れ初めを教えてほしい。緊張感がある場面もあるのですが、コメディもあり、話も飽きさせない会話もテンポが良く、二転三転でどうなるのか解らないストーリーも最後まで楽しめました。これがガイ・リッチー。他の作品も気になりました。因みに1ポンドは大体450グラムで大体ステーキ肉2枚分だそうですよ。


【複製された男】
「あなたは、一度で見抜けるか」

ある大学講師が映画の中に自分と瓜二つの俳優を見付け、その人物との接触を試みるが、それは2人だけではなくそれぞれのパートナーをも巻き込み、予想だにしない事態へと発展する。

複製された男と言うタイトルとパッケージからSFなのかと思ったのですが、SFではなかったです。90分とさっくり観れます。始終、何だか重苦しい雰囲気で話が展開されます。そして、残り30分はずっと緊張した状態でした。観ているこっちが気が気でないそんな気持ちにさせられます。最後の最後で何でってなりましたが。何なんですかあれ。今までそんなんじゃなかったじゃないですか。性格も仕事も生活も異なる瓜二つの男性は一体何者であったのかと言うのは何となく解っていたんですよ。同じ場所に同じ傷があるのはそれしか説明つかないですからね。解っていたつもりで最後にあんなん出されて、そのままエンドクレジットに突入されたら、そりゃあもう困惑しますよ。そのラストの問題シーンも勿論、意味があるのだろうと調べたら、解説されていたのですが、解説されないと絶対解らん。評価が微妙でどうかと思いましたが、思ったよりも面白い作品でした。




(詳録220530)