昼間彼女とデートして、
夜に別の女と飲みに行くなんて、

贅沢なやつだなぁ、俺は。



まぁ、でも仕方ないよねー、そんなもんだよ。



そう自分に、理屈も通らないような、
すごく曖昧で脆い言い訳をしながら、
阪急京都線、特急梅田行に、河原町から乗り込む。


ちょっとした申し訳なさを、
一種の優越感で誤魔化した。

ちょっとしたやるせなさを、
ただの眠たさで誤魔化した。



でも、でもさ、こんなもんなんだよ。



そう言って俺はまた、


成長のチャンスを棒にふるんだ。