なんというか
言われる立場になり
それがどれだけ辛いことかを知り
思わず[止めろ]と言おうにも
俺では説得力はなく
[無理だ]とうつむいていると
彼女は悲しそうな顔をして
[死なないよ]と一言言った。
12月のこと
二人と三本のギター
乗り込んだバスは肌寒く
彼女の姿を待っていた俺は
いつの間にか暖かかった。
悲劇のヒーローになりそこねた
とあるギタリストは
誰かの助けになりたいともがくも
全ては虚しく宙に消えた
雪が降りそうな空に消えた
12月のこと
いつかの寂しい日のこと
.
俺はつくづく縁があるようです、
ぶっちゃけもうかなりこりてるし、二人で充分だし、もう苦しくなりたくはなかったし、
でもどうやら、俺は一人には相当な罪の意識があるようで、一人にも自分の無力さを痛感させられたそうで、
そしてそこにもう一人??
ふざけんな、
しかも今回は超VIPかよ、
あ〜…鬱…………
笑おう、
ため息は吐かないでおこう、
笑っとけば、無理にでも楽しくなるだろうし、きっと大丈夫だよ、
なんてなんで俺が言わなきゃいけないんだよ…
俺は何を引き寄せてんだ??
魔物??
怪物??
悪魔??
それとも何か、神の類いか??
時間と日のせいだ、
そのせいで俺がとんだとばっちりだよ…
意味わかんねぇ…
意味わかんねぇよ…
これが嫌われないように誰にでも良い顔をし続けた報いか??
今になって俺の罪??
もぉ色んなもん失ったのに…
壊そっかな
fin.