話題:凛として時雨
例えば僕が12cmおきに
君を刺すけど
film A momentのダイジェストを見て、触発されて、TKという人にもっと触れたくなって、久々にmoment A rhythmのブックレットを開いたわけです。
当時はあまりよくわからなく、不思議な写真達だなと思って閉じて、そのままにしてたのですが。
色々あってあれから現在に至り、色々な音楽を見聴きし、そして音を聞きながらブックレットを開ける。
恐怖。
一気に背中に鳥肌が立った。
美しさには必ずそれ相応の何かが付随していると思っているのですが、そこには恐怖があった。少なくとも私はそう感じた。
綺麗な、色褪せて、陰鬱な、写真達。
今にも消え行きそうな色合い。被写体。
―彼は死に場所を探しているのだろうか。そう考えずにはいられない。
喉が裂けそうなほど叫んで、叫んで、叫んで、必死で何かを伝えようとする彼と、
消え行きそうな写真や音で静かに、静かに、静かに、そっと何かを語りかける彼と。
相反していて、同じ。
狂気。
魅せられた、完全に。
押し潰されそうな重圧感。
やっと理解。
俺は彼を愛して止まない。
fin.