いつか彼が『忘れられんのが嫌なんだ!!!』
と、云っていた。
世間話の『第2の死』ではなく、多分現状での死なんだろう。
もし
この社会に自分が立っているのに
たくさんの人が自分に目もくれず、通り過ぎていく。
たくさんの人が自分に精一杯で手一杯で、声をかけてはもらえない。
たくさんの人が、既に対象を見つけていて、誰一人自分の名前を呼んではくれない。
そんな風にして、この世に確かに自分が存在してるってことを忘れてしまう。
まるで幽霊か透明人間のような存在、
そんな自分だとしたら
どうやっていけばいいんだろう。
自分だけで作り上げるのは、とても困難なはず。
承認欲求は得ることは叶わない。
見えてる人
声をかけてくれる人
名前を呼んでくれる人
俺やあなたには
どれだけいるだろう。
名前を呼ぶ人は、何人いるだろう。