話題:ドラマ全般

WOWMOWでやっていたらしい連続ドラマ『翳りゆく夏』をDVDで借りて観ていると、中弛みしない疾走感と真実に辿り着くまでの引き込まれる感じがおもしろい作品だとわたしは感じた。

本当の息子との20年ぶりの対面や、奥さんがおこなってしまったこと、後悔し続ける言葉。奥さんに抱くものはおぞましさと恐怖、少しの悲しさでした。
よわいひとだったのだと思う。そうしてしまったのは武藤という家かもしれないし、仕事漬けの旦那なのかもしれない。
わたしは自分がやってしまったことを、上から何かをかぶせて隠そうとする子どもみたいに、子どもを埋めて、新しい子をすげ替えた。これで、元どおり。
ゾッとして、辛かった。そして奥さんがやってしまったことに気づいたときの心情たるや。

そして最後、時任さんが演じる武藤さんが『息子』の部屋を訪れて、振り返ったときの『息子』の笑顔を観て、父親に感情移入して思わず涙が溢れてしまった。すごく、悲しくなってしまった。

でもね、最後『息子』が母親の遺影に向けていた目がとても穏やかで優しげだったから、この子は傷ついてもちゃんと前を向けるのだなと安心しました。

うん、なんだかつらつらと語ってしまったけれど、久々に面白いドラマでした。
またこんなのをみてみたいな。