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喜楽に生きましょ






小さい頃はよく喋った方だった。黙ってられないのかと言われるほどうるさかった。それがいつからだろう。私の口は言われなくても黙るようになっていた。



自分の向こう見ずな発言でどれほど苦しい思いをしたのか。実はよく覚えていない。その記憶は黒いマジックでグシャグシャに塗り潰されていた。でもたしかに忌々しい思い出で、出来れば埋めてしまいたい物で。それで良かったんだろうと納得したんです。



だけど消したはずなのに、どこかにネガはあったみたいで。私は言葉を発するのに重い荷物を抱えてしまった。それはいつも私の脳に居座って、旅立とうとはしない。誰か熱海へでも連れていってやってくれ。



そして邪魔なのはもうひとつ。
人を不快にしちゃいけない。気分を損ねちゃいけない。嫌われちゃいけない。
そうこれだ。こいつらはいつも脳内をドタバタと走り回っている。こんなこと言うと嫌われちゃうよ。賛成しないとおかしい奴だってぼっちになっちゃうよ。黙っとけよ!って相談事をどんどんどんどん消化してくださる。頼んでないけどさ。



そうこうして私には自分の考えやら信念というものが欠落した。ていうかより良い考えにシフトされる。何故なら私の思考では例の受付3人が働いてくれてるからだ。全て任せっきりなのだ。考えなくていいのだ。
ただし受付さんには欠点がある。賛成の指示やらは出来ても、自らの意見を一からは出せない。話をふられても上手い返しは一向に出来なくて、全く働いてくれない。あ、相槌、う、てば…?って会話お通夜状態ね。お疲れさまです。でも結局こいつらも私の思考なんで、しょうがないかなって。



波風たたないように、周りから飛び出ちゃわないように。こんな風に生きるのって楽じゃない。だって波も風もなんにもしなくても立っちゃうし、打ちミスしたら釘は飛び出しちゃうし。大変大変。どれだけ注意してもボロはどこかで出ちゃうわけで。それを出さないように一生懸命になってもはみ出ちゃって。やる気はなくなっちゃって。でも生きなきゃいけなくて。



こんな世界にどうして産んだんですか。神様ですかお母様ですかお父様ですか誰ですかこんな私を創ったの。



「そりゃぁ、私なんだよね」


なーんて虚しくなるだけの応答で。結局は自分が悪いんだってこと思い知らされては今日も言葉は重い重い。



でも疲れちゃって、どうにでもなれー!なんてなげやりに言った言葉ほどみんなに受け入れられちゃって。あれ?これでいいの?って思うわけですよ。そんでこれは何かの罠じゃないかって受付3人は考えるわけですよ。



まぁまぁ、君たちいつも働きすぎだからさ。これ、旅行の荷物。たまには熱海にでも行って温泉入って浴衣で街を歩いたりなんかして、ゆっくりしなよ。なんてさ、足を伸ばしたりなんかしちゃってね。



あー私、考えすぎかもって休めるのはいつもいつも遅すぎて、疲れきった身体に温泉はとても沁みるんですね。

つかみ損ねたわけじゃないよ



崩れた視界
隙間から見えた君の笑顔
手を伸ばしたらひび割れてしまった
どうしたらよかった?
聞いてばかりだと怒られたけど、君はいつも聞いてほしいと言うばかりだったじゃない
ろくな答えもくれないまま求められることを望んだ我が儘な
でも嫌いじゃなかったよ
好きでもなかったけどね


愛しさは日常に紛れて砕けて溶けて
目には見えないけど感じるものになった
きっとあのときから見ている未来は違ってて
君の手を取ることはなかったんだと思う
君は差し出したまま宙に浮いた手をどうすることもできなかったみたいだね


だからって赤をまとわなくてもよかったのに
君はこの世で最も赤が似合い人間だ
この世で、ね

今日も、



気がすむまで痛め付けてよ。いいよ。君がそれで満足出来るなら、ぼくを切りつけて、殴って、蹴って、締めて、沈めて、それから、泣いて。大声で叫んで。それで君が死ななくて済むなら、ぼくはそれでいいんだ。ねぇ、今日も、気は晴れたかい?


(心は今日も、ぼくを傷付ける)

ぐず



ちんどんでんしゃん
ぐらぐらがらがら
ぽろり
今笑った
幸せ良かった
笑える世界
良かった
さよなら

死んだから



あああああああああそんな目で見ないで見ないで何か言って嫌わないで友達になって触って笑って一緒にいて友達になってさみしいさみしいさみしいのあああああああ ああああ あ あ


苦しい苦しい誰かどうかお願い救い出していくらの時間をかけてもなにも変わらないの後退ばかりでもう殺したくなる見たくなくなる殻にとじ込もってしまいたくなるそれでも笑うのはせめてせめてって無駄に足掻くわたしがいるからで無駄だとわかっていながら足掻きたがるわたしがいるからで。



きっとみんなに思われてるって思い込みよそうなんて思ってもその後から直ぐに嫌われてるよつまんないやつ消えたらいい話しかけてこないでって囁くの呟くの話し掛けるの叫ばれたの。動けなくなったの。それでもがんばりたかったの。頑張れなかったの。がんばったの。昨日を殺して今日を生きていく。今日も昨日になって数時間後に殺される。そんな風にわたしも毎日新しいわたしに殺してくれたらいいのに。そしたら昨日のことなんて思わなくていいのに。だって昨日はもう死んだから。


昨日は、死んだから
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