ひとりごとなので、流れるがままに。

導かれるがままに出会った本やマンガはありませんか?
今思うと、あの出会いがあったから、みたいな。

例えて言うならば、本屋に行きます。
その本屋で以前買おうか買わないか迷った本が目に入ってきます。
迷って迷って買わなかったのに、どうしてか目に飛び込んできます。
問答の末、結局買ってしまうのです。
あんなに迷っていたのに、なぜか。
それで読んでみると、案外吸い込まれていってしまうのです。

本に限ったことではないのですが、音楽も然り。
吉井さんの音楽との出会いも似た感じなんです。

それで今回出会ってしまったのは、



3巻まで読みました。(以下、ネタバレ含みます)
そして、読んだ熱というか、もどかしさというか、書きたいという衝動に駆られてしまったのです。

簡潔に内容を述べますと、
東京の大手電機会社に勤める堂薗つぐみは、長期休暇を田舎の祖母の家で過ごしていた。
そんなある日、入院中の祖母が亡くなってしまう。
つぐみはそのまま祖母の家でしばらく暮らすことを決めるが、離れの鍵を持っているという謎の男が現れて…!?(1巻の背表紙抜粋)

この謎の男が海江田醇。大学教授。52歳。
つぐみと海江田の恋を描いたもの。

君はひとりで生きていったらええ
ぼくはひとりで生きていく
ふたりして
ひとりで生きていこや…

海江田の言葉。

……待ってたのよ
長かったのよ
35年は

つぐみの言葉。

言葉を発する前後のできごとがないと言葉だけ抜粋しても仕方がないのですが、心に残ったので。

こんな恋もいいと思いました。
顔がいいとかではなく、人間味が溢れるというか。
30歳過ぎて、こんな人に出会えるのならば、20代で結婚しなくてもいいや、と思えてしまえるくらい。
きっとつぐみの気持ちが分かってしまったから、海江田の言葉、行動に惹かれてしまったのもあるんでしょうが。

当分熱は冷めそうにもないですね。