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夕立ち


夕立ち



どうにも上手くいかない 細く濃くなったものが地面に張り付いた
地球と共に廻って私と共に夕立ちになる

ズシン、とした
それでいて 静かで生温い葛藤は肌を滑り落ちて
私の中のあらゆる鋭い言葉になる筈だったキミタチを
押し黙らせるみたいに
静寂に憧れるままに
今のままではいられないように
地面に張り付いた影は雨雲の訪れに紛れた

言い訳は この血管の中でドクドク、と騒がしく
5本の指を廻ってゆく
地球と共に廻って
私と共に夕立ちになる

夕立ちになる








夕立ちになる



ジャム



ジャム



寝ぼけ眼に映りこむ赤い赤い苺ジャムのように、ジャムのように

ひと匙掬った甘さはテ−ブルにフワリ、とした余韻を残す
そんな言葉を日々の切れ端やら人影の片隅に残して、あるいは探して

いつか空気になって








(あるいは、そんな言葉を届けたくて)



まるで


まるで



自転車に引き連れて坂道を下る

鮮明な心に名前を

ペダルの錆び付いた音に小さくも過敏に呼応する

ソレを抱き込んで
背中に背負った
ハンドルを握る両手の力は強く頼りなく
顔をあげ瞳を開けば

そこに映るのは まるで
永遠のホ−ムシック

孵化したかのように
青い感情







(はじまりの場所じゃないかもしれない、もしかしたら、もしかしたら でも、羽ばたけなくても 羽ばたけても まるで、近いものを名付けるなら まるで まるで)

指紋


指紋



どうぞ、その声をその手に埋めて下さいと
誰彼の指紋のような
正しく私の指紋のような
途方も無いモノで導べを下すかのような

冗談です、と
微笑めば一気に宙はひっくり返るけれども

言葉を濁した結末の嘘に
そんな勇気はなかったみたいで

タイミングの外し方を必死に試行錯誤してみる

振り向く


振り向く



いつか

その一瞬の

空白に

焦がれて


空は高く、アップテンポのスニーカー
引きこまれるみたいに、一瞬の、訪れ
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