ドラ10のアス学の話
学園外エル男(人間大人)名前はセシル。
学園内女の子
最初でもアイゼル主にしてますが、ここではまだなりません。
ですがそうなる予定でいます。
そういうのが苦手な方はバックでお願いします。
出てくる登場人物の名前はその時に浮かんだものにしてます。
主人公とアイゼルの恋愛?物語的な。
学園長に手紙を貰ってなんだろうと行ってみると封印されたところを解除するのに手伝ってほしいとのことだった。
最初は多少は面倒だと思いながらもエテーネに居る頃は学校なんてものはなく、いつも姉やシンイに教えて貰った事しかない。
エルフに魂が移った今もエルフの学び舎で少し勉強というものをしただけであんまり知識がない。魂が移る前のエルフは凄い知識があったみたいだが、俺にはない。武器で戦う事は出来るので、まぁいいや、行ってみようというノリで学園へ行ったのが最初だ。
俺は男なのだが、その学園では見た目を変える…変装が出来ると言うので、変えれるのならと、女の子に変えてもらった。ツインテールでピンク色の髪。普段と全く違う人間になったみたいだった。
声を出せばエルフの時よりも少し高く、背はあんまり変わらないけど、心の中も変わらない。
ただ外見と声の音が変わっただけだった。
最初の用事を済ませると学園へ行く電車に乗って出向。
学園について降りて校舎を見ると凄い大きな建物で、圧巻された。
「……でっかいな…エルフのとこと全然違うや…」
ボソボソと独り言を呟いて。
こんな大きな学園の、学園長とはどんな人なのか
最初は少しビクビクしながら校舎内に行ったのを思いだす。
学園外での俺は20歳だが、学園内では2年生ということで17歳という事になった。
見た目は綺麗?というより可愛い?女の子。中身は男。だから喋り方も男のような喋り方になってしまう。
だが、それだと違和感が凄いので、出来る限り女の子が喋るような話し方にしようと口調を変えた…が…
うまい事行くとは限らない。たまに変な口調になる。
まぁ、それはいいや。そして何故か風紀委員になったのだ。風紀委員の先生に会い、一緒に頑張りましょうと言われたので、分かりましたと返事。
それから頑張って封印されてたところが開放され、人が戻ってきたのだ。
そこで「運命」と言っていいものなのかは分からないけれど、出会った瞬間に心臓がドクドクと鳴り出したのだ。
アイゼル先輩と…
「なんだこれ…」
初めてなるその音に少し不安になる。
悪い病気なのだろうかと思うぐらい。
あの眩しいぐらい明るいオレンジ色の髪に愛想の良い笑顔
筋肉質な体型に人気のある人柄。
アイゼル先輩を見る度に心臓がドクドク鳴り出す。
見る度に鳴るため不安になり、口の固そうな風紀以外の友人に相談に乗ってもらうことにした。
友人の名前は「ちょこ」
名前の割にはツリ目で寡黙で口が固い。
でも多分だけど恋話は好きみたいでたまに漫画の本の恋については聞いたことがある。
その「ちょこ」を屋上に呼び出し、俺は…いや、ワタシは話をし始めた。
「どうしたんだ?こんなとこに呼び出して」
「ちょっと相談に乗ってほしいなと思って」
「相談?何の?」
「……何かさぁ。アイゼル先輩に会う度にさ…心臓がドクドクするんだよ。こんなこと今までなくてさぁ、よくわかんなくて…」
胸辺りに手を持っていくとアイゼル先輩の顔を思い出し、少しドクンと鳴るのを感じた。
「…それって好きなんじゃないの?」
「え?」
「アイゼル会長が好きなんじゃないのって」
「…好き?」
「そう。会うたびにドクドクしたり、想像や思い出して顔が赤くなったり、アイゼル会長の事思うと心臓がギュっとなったりするんでしょ。もう恋しかないじゃない」
恋…だと?俺が?アイゼル先輩に?本当に?マジか?
「嘘だと思うなら思い浮かべてみたら?アイゼル会長と、他の風紀委員の人。どう違うのか分かると思うけど」
「分かった…」
まずアイゼル先輩を思い浮かべてみる
するとやっぱり心臓がドクドク鳴り出す。
その後にミランやリソルを思い浮かべてみる。
二人ともカッコいいなとは思うけど、心臓はドクドク鳴らなかった。
マジか…やっぱり俺って先輩が好きなのか…学園内じゃ女だけど学園外じゃ男だしなぁ…もしそれがバレれば変に思われるだろうか…。
「……ちょこにだけ言うけど、ワタシ…いや、俺、学園の外じゃ男なんだ。そんな奴が先輩に告白…しても大丈夫なんだろうか?気持ち悪いと思われないかな」
「セシルって男だったの?まぁ、別に私は気にしないけど。会長はどう思うか分からない。もし会長が気持ち悪いと言ってきたら叩いてきなさい。」
「え、ええ!?叩くの!?」
「泣きながらね。私だったら気持ち悪くて結構。アンタも同性の事好きになったらって考えてからそう言いなさいと言って叩く。それでもまだ気持ち悪いと思われたならもうキッパリ諦めて風紀の仕事に専念するわ」
「…凄いな、ちょこは。まぁ、叩く事はしないけど、分かったと言って諦めるわ。相談乗ってくれてありがと。教室戻るか」
「いいえー。どういたしまして。うまいこといってもいかなくても報告宜しく」
「は〜い。」
俺達は自分の教室に戻った。
告白かぁ。今までしたことないんだよねぇ。
アイゼル先輩だから気持ち悪いとかそういう言葉は言わないと思うけど、男が男を好きだと知ったら吃驚するだろうなぁ。今は女の子だから大丈夫と思うが…難しい問題だな。
このままではいられないから、伝えるけれど。はぁ…
…つづく