すっっっごかったね!
賛否両論でしょうってパンフには書いてたけど、鈴木は賛でした。ほむほむを自己中って叩く意見とかも見たんだけど、自己中はまあ自己中でしょうって思います。そんなん多分みんな思ってるし制作側もそのつもりだろうし、まどかのためって大義名分に縋り付いてんのはほむほむだけじゃないでしょーか。こんなもん愛じゃない、てゆーのは、本人が愛って言ってんだから愛なんしょう、としか。
これを大感動の愛の物語と捉えるから違和感が拭えないのであって、ヤンデレ少女の妄執物語だと捉えたらなんの違和感もないよ。ほむほむの言う「愛よ!」をそのまんま作品の主張として捉えちゃいけないよね。
ところで、その「愛よ!」ってときの声、すごかったね!自分に陶酔してそれに恍惚として、ホントにホントにヤンデレとしか言いようがなかったよ。鈴木は元よりヤンデレが大好きなのでとってもキュンとしました。
そのほむほむ含めたヤンデレとゆー子たちの本当に好きなのは自分なんだと思うんだよね。自分が好きなあの子が好き、っていうか、自分の思うまどかが好きっていうか。ベストオブまどかってまさにそれだよね。彼女の中でまどかは彼女に寄りかかって来るし助けを求めるし一人じゃ生きてゆけないんだよ。てゆーかほんとはそうあって欲しかったんだよ。
彼女は自分で「まどかを救う、たったそれだけの願いで私は魔法少女になったのよ」って言ってたけど、これ違うよね偽りありだよね。彼女の願いは「まどかを守れる私になりたい」だったはずだよ。まどかじゃないんだよ自分なんだよ。だってまどかを救いたいだけならあの場でまどかを生き返らせたらすむ話だったもん。その時点でもう彼女は独りよがりだしまどかまどかと言いながら自分のことが一番大事ってゆーのを露呈してる。いやあのさ嫌いなわけじゃないよ。そーいう歪んだ子大好き。でも事実として彼女がいちばん大事なのは自分なんだよ。で心のよりどころをまどかに求めてる。ほかならぬ自分の愛する少女だからまどかを尊重する。でも彼女がそれに気付くことはない。まどかを崇拝することで自分を正当化してたんだよ。多分。きっと。それが崩れちゃったのがラストのシーンかなって思った。あのときのドン引きなまどか見て泣きそうなほむほむがかわいそうでかわいそうで同時にこわかった。あのほわほわかわいい絵柄だからこそゾッとする表情するよね。
あ、関係ないんだけど結局4回見に行ったんだけどね、前売り買っとかなかったこと本気で後悔しました。欲しい特典はあったんだけどさ〜〜〜なんかコケる気がして。本編がものすごーくキレイに終わってたからあそこから続編なんて無理でしょって思ってたんだよね。新キャラのなぎさちゃんもなんか地雷臭しかしなくって、一緒に見に行った子と帰り気まずいかんじになったらどうしようなーとかそんなことまで考えてた。アホだったー!なんで買っとかなかったんだろ。あのミュシャ風の女神みたいな5人のイラスト、アニメイトの特典だったんだけどさー2回も行かないような気がしてたんだよね。結局杏さや二人分買っても大丈夫だったよね!!!
まあでもホントこれぞまどマギって思いました。序盤の茶番パートからほむほむの覚醒、そこからのアツい流れ、とラストの大どんでん返し。ラストがなくても良作だったとは思うけどラストがなかったらこんなに何度も見に行かなかったと思う。
初見、終わった瞬間なんも言えなくて、ふつう映画が終わったあとってざわざわしだすと思うんだけどシアターぜんぶがそんな雰囲気で、しーんとした中で呆然としてた。べつに小声にする必要もないのに小声になったりして、いやまあ第一声は「トイレ行っていい?」だったんだけど笑。そのあと即次の日の分のチケット取ったのん。私こんなこと初めてだった!観たいなーじゃなくてもう一回見なきゃ!ってなぜか義務感だった!笑!語彙が貧困だからさぁ、すごい!としか言えなくてもどかしいほどにすごい!って思った。
まどかのレリーフにほむほむが縋りつくシーンと、ラストそれが手形で汚されてくシーン、もーすっごいぞくぞくした。実際はそんなに強いわけじゃない子が寄りかかってなんとか立ってた柱をぶっ壊したらそりゃあ立ってらんないよね。あの白い花の丘でのシーン、初見よりも2回目、3回目の方が泣けた。結末を知ってるからこそ、「またこうして話せて、優しくしてくれて、とっても嬉しい!」のときの声、表情、痛々しくて見てらんなかった。あのときのまどかはワルプルさんと対峙したときのまどかじゃないんだよね。でもほむほむの中では紛れもなくまどかで、なんなら最も正しいまどかなんだよね。
ぶっちーが言ってたよーに人間は成長する生き物だから、あのなんにも知らないまどかはまどかだけどまどかじゃなくってでもまどかなんだよね。
ぶれのない人間なんて存在しなくて人間誰しも腹の中にはいくつもの感情が渦巻いているもので、でもほむほむはそれをまどかに認められなかったってそーいうだけの話なんだよねきっとね。
ほむほむが追っかけてるのはどこまでいってもまどかの影で、でも本人はそれに気づいてなくて、自分が生きる意味とか責任みたいなものをまどかに転嫁してるんだと思った。そうしなきゃ生きてけなかったんだろーなあって思うし、普通の子をそこまで歪ませた魔法少女システムってえぐいなあって思うし。
そいで魔女化から救済のくだりはまじで涙が止まらなくて、汚い話で申し訳ないんだけどトイレ行きたかったのが収まりました!!!
初見のときね、私すげートイレ行きたかったの。ドリンク売ってたし死ぬ気でポップコーン食らったしそれについてたウーロン茶も飲み干したし。久しぶりに食べたポップコーンキャラメル味はおいしかったよ。まあどーでもいいんだけど。
ほむほむにとって円環の理に導かれるっていうのは唯一の希望であって最大の喜びであって、希望のために絶望するってゆー不思議な状態だったんだね。だからああなったのかなーって思いました。そいでそれを放棄するくらいまどかを唯一絶対だと思ってるんだなあって、でもただ普通に出会ってふつうに友人でいただけじゃそこまで思い詰めはしなかったんだろうなあって、何度も何度もループを繰り返したせいでそこまでこじらせちゃったんだろうなって。
まどかを神聖視することでしか自分を保てなかったんだろーなあと思います。ある意味それが彼女の最後の砦だったんだろーに、それを崩しちゃったからああなっちゃったんだね。(自分の考える)まどかの幸せのためにはまどかさえ蔑ろにできるなぜならまどかが幸せなら自分が幸せだから!これなんじゃないかなーって思った。
前半の茶番部分はほむほむの願望なんだよねーって思うと、多分彼女だって最初はみんなのこと救いたかったんだろーなって思います。まあ優先順位はついてたんだろーとは思うけどまどか以外みんな道端の石コロとは思ってなかったでしょう。ほんとはああやってみんなで正義の味方ごっこしたかったんだろうしワイワイキャッキャしたかったんだろうしそんなふつーの女の子があそこまで歪んでしまったんだなって考えるとホントにつらくなります。さっきから同じことしか言ってないけどそー思う。
ほむ魔女のビジュアルはほんと、すっごかったよね。ぶった切れた頭はもう何も考えたくない、って意味かなって思いました。落ちた頭を踏みつけるブーツと何もないとこから涙みたいにぽろぽろ落ちる奥歯と剥きだしの骨がもう、見たまんま苦しそうで心臓がキュッとなった。彼岸花の赤が黒い髪によく映えて綺麗でそれがまたつらかった。
彼岸花の花言葉は「あきらめ」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」だそーです。ほむほむのためにあるかのよーな花言葉で、これ聞いたとき不覚にも泣きました。
初見ではもしかして花嫁衣装?って思ったんだよね。今はそうでもなかった?と思ってるけど、気持ち的には花嫁衣装と変わらんのじゃないかなーって思います。棺桶の中で晴れ着を着せてもらってるようなもの哀しさを感じました。
「こんなところまで迎えに来てくれてありがとう。最後にお別れ言えなくてごめんね」って、このセリフ、今思い出しても涙出る。ものすごい怪演だと思ったし、ほむほむのこの言葉が重すぎて、前半で書いた「結局自分がいちばん」って主張と矛盾してると思われちゃうかもしれないけどやっぱりまどかのことが大好きなんだなあって思ってホントにホントに苦しくなった。
自分から処刑台に進んでるのにリボンは地面を抉ってるのがかわいそうでかわいそうで、ほんとは嫌なんだろうなあまどかに会いたいんだろーなあって。きょこたんとマミさんとギロチンのカット、心臓が抉られるかと思った。イヌカレー空間も相変わらずキレッキレで本当に良かったです。
全容を知ってから最初の茶番シーン見るとホント震えるくらいこのままでいて欲しいって思っちゃうのな。ホント。
デビほむ化については賛否あるとは思うけど鈴木は圧倒的に賛です。あれがなきゃここまで見てないと思うし、一筋縄じゃいかないかんじがまどマギらしくていいと思いました。一概にハッピーエンドと呼ばせてくれないこのかんじ!!!好きです!!!
この終わりだし、めちゃめちゃヒットしてるみたいだし続編期待してます。以上叛逆感想ほむほむ編おわり。