スペさんが消えかけてる所を、勝手にジョットが迎えに来ると妄想変換しました←←
本誌のイメージぶち壊しなんで、勝手に妄想すんなー!!って思う方は見ない事をお薦めします(苦笑)
綱吉の掌に乗る懐中時計の中に入れた写真に写る――愛しい恋人エレナへ手を伸ばすスペード。
「エレナ…お前を救えなかった私を……許してくれ…!!」
一番守るべき大事な存在だったエレナを想い――瞳から大粒の涙を流すスペード。
――すると突然、綱吉のボンゴレリングが光を灯した。
「え…な、何!?急にリングが…!!」
眩い程の光を放ち―その光から一人の人物が姿を表した。
その人物を見て、驚愕の余り瞳を大きく見開くスペード。
「ジョ…ット!!何故貴方が此処に――」
「…やはり裏切りの理由はエレナだったんだな」
「……!!今更何を!!誰のせいで私が今日迄ボンゴレの為に生き続けたか―」
「…ああ、俺のせいだな」
そう静かに告げ――スペードの元へと近付くジョット。
そんなジョットを睨み、スペードは今まで胸の内に秘めていた憎しみを吐き出した。
「お前が突然平和路線になど切り替えるから!!
だから敵対勢力に狙われたんです!!」
「……ああ」
「私は言った筈だ!!ボンゴレは強くあり続けるべきだと!!」
「…そうだな」
「お前が私の話を聞かなかったから…っ!!だからエレナが……っっ」
ジョットに叫んでもどうにもならない事など分かっている。
しかし一度溢れ出した感情は止まらなかった。
叫んでいる内に、エレナを失った絶望が鮮明に蘇り――再び溢れ出す涙。
そんなスペードを優しく包み込む様に抱きしめるジョット。
「エレナを失った原因が俺に有ったから、今迄何も言わず…嫌、言う資格など無かったから、お前の好きな様にさせたが―其は大きな間違いだったな」
「煩い…黙れ!!お前に何が分かる…っっ」
「ずっと独りでそんな思いを抱えさせ―返ってお前を苦しめてしまった」
「そうだ…っ!!お前が血迷わなければ――」
「最初から……こうしてお前の気持ちを俺に吐き出させれば良かった。
俺はお前の本当の苦しみに気付いてやれなかった…」「………っっ」
「たった独りで全部抱えて―苦しかっただろう?
もういい…お前は十分エレナの想いに答えた。デーチモの言う通り―エレナはお前に感謝している」
ジョットのその言葉に―言葉を発する事が出来ない程に、涙がとめどなく流れ―ジョットの背中に自ら腕を回し、強くしがみ付くスペード。
そんなスペードの頭を優しく撫でるジョット。
「俺と一緒に行こう…デイモン。エレナもお前を待っている」
「一緒に…?私…は貴方を裏切ったんですよ…?其でも――」
「例え何が有ろうと、俺はお前が大切な存在で有る事は―今も昔も変わらない」
「ジョ…ット…」
真っ直ぐにスペードを見つめる金色の瞳は、ジョットの言う通り―昔と変わりない優しい瞳だった。
その瞳に懐かしさを覚えて安堵し、ジョットの言葉にスペードは黙って頷いた。
そんなスペードにふわりと笑い掛け、ジョットはスペードの手を引く。
そして綱吉の方に振り向いた。
「デーチモ、俺の意思を継いでくれて感謝している。
スペードは俺が連れて行くから安心しろ」
「は…はい!!お願いします」
「…沢田綱吉、お前のやり方を見せて貰いましょう。ただし―名を汚すような事があれば許しませんよ」
そう言って、綱吉にニッコリと笑みを浮かべるスペード。
その笑みに冷や汗を浮かべ、複雑な表情をする綱吉。
ジョットと共に消えかける寸前――微かに聞こえたスペードの最後の言葉。
「エレナの愛したボンゴレなのだから…」
綱吉達が最後に見たスペードの表情は――今までに見た事の無い、とても綺麗な微笑みだった―――。
その微笑みを見て、今度こそスペードが幸せになって欲しいと心から願いながら、綱吉はジョットとスペードの消えた空を見つめながら…そっと一筋の涙を流した――。
(END)
何かグダグタでスイマセン(汗)
せめて最後は心から笑うスペさんと、スペさんの苦しみを受け止めるジョットが書きたかったんですが(ていうかこんな感じで迎えに来ると信じてたんで←)
自分の文章じゃ、その雰囲気を上手く出せてませんね(苦笑)
無駄に長くなっただけだった(汗)
こんな妄想文を最後まで読んだ方、お疲れ様でした&スイマセン(土下座)