喉が
管が
胃が
肺が
あらゆる臓器が焼けるように熱い
湿気漂う肉塊が在る空間に火が放たれて
どろどろと爛れ落ちてゆく
きっと現実でももう
中身は黒炭のようで
滴る濁った体液でしか生気を見いだすことが出来ない
自分で自分を崩していく馬鹿げた行為を
阻むことが出来ずに時折客観視の中で蔑んでみる
端から見れば哀れ極まりなく
しかし真意は見えない
ただの嫌悪で動いているこちら側もまた真の目的を得られずにいる
本当の意に一番近づくことが出来るのは
幾度となく冷静になる瞬間のこちら側の切り離された影
月光が取り戻された時
ふと本体に目をやると
傍らに木彫りの鱗が存在していた
数秒前までは白銀の霧に覆われていたのに
何の意図か探りたくなった
-混在意識の底を這う
潜在意識に問いかける-
でもまた再び霞がかり
見えない
少し
遅かった
次の機会を待とう
此ればかりは必ず到来する
雛壇のように鬱陶しく重ねられた偽造の大理石の机を
天の隙間から差し込む純白色の光が照らす光景は美しくも
よく考えてみれば滑稽で
しかしそこにざわざわと煩い生命が加わると
なんと不思議なことに美しさも滑稽さも消え失せ
一気に頭を締め付け粉々にしてしまうような超音波を持ち合わせた異形の空間が誕生する
合わせることは出来ない
今日もまた過度の現実逃避に沈む
詩と覚めぬように
最近外に洗濯物を干すと
寒気の中太陽が眩しい
毎度毎度映画のワンシーンみたいで
自分がどこにいて何が目的で何をしているのか混乱してわからなくなる
兎に角外に出よう
って
予定が詰め込まれすぎてこれはこれは充実してる
人と会うのが好きになれそうな気がする
人間嫌いだけど
少なくともあたしの周りにいる人たちは好きかな
ちょっとした気の迷いにならないでほしい
ちょっとした進歩だと微笑出来ればいい
何事も期待しないで楽しめればいいな
起きたら
目が腫れ上がっているんだろうな
意味を見いだせないのです
考えなきゃいいんだけど
生きてる以上
考えなければ駄目なんですあたしは
苦しいな
幾度となく駆け巡る走馬灯は
箱にしまったりそうでなかったり
今回は動かない針の一点だけを見つめていたけど
みつけた
暗がりにぼんやり
いや
くっきりと浮かび上がるゴールドのクラシックを見つめていると
停止する
心を削る歯車が
共鳴している
少し長らえる術をみつけた
それにあまり意味はないと思うが