それは僕じゃない。

自分がこういう性格だから、こういう人間だから
嫌われて当たり前。しょうがないしょうがないって自分でも諦めてた。
何しても上手くいかなくて、上手くいったことなんてなくて。
でも、しょうがないって諦めてた。
しょうがないって自分を言い聞かせてた。
しょうがないって笑った。
フラッシュバックかな、君と一緒に暮らした数ヶ月間を思い出した。
幸せだったなぁ。
幸せだった。
好きだった。
好きだな、今でも。
でも、もうだめなんだ。
きちんと嫌われなくちゃ。
みんなに、誰からにも。

そこは、君の隣りは、僕じゃない。
自惚れも大概にしろよ。


黒いモヤモヤに負けた。
僕にだってあったソレ。
ただ、僕が何も言わずにいたのは
黒いモヤに負けたら、もう好きではいられなくなると思ったから。
好きだから、何も言わずに我慢してたんだよ。
好きだから、何も言わずに頑張れたんだよ。
でも、今は違うみたい。
「好きだから」って、元彼も言ってた。
「好きだからできるよね」って
呪縛だね。
言いたいことはたくさんあるけど
言ったところで。

どっか遠いとこで知らないとこで
君が生きてるなら
「ジジババになっても一緒」
って、子供みたいな口約束も叶うね。

だって、わかってる。
優しい言葉をかけられる度に君は泣いて
それが裏切られる度に君は泣いて
信じられるもんも信じらなくなるわそりゃあ。
だからって、僕が何か出来るかって言われたら
何も出来なくて
何もできないから、もどかしい。
ごめんね。

「僕がいるよ」
って面と向かって言えない。
悔しい、腹立つ。
あの日、やっぱり心配だったから友達の約束を早々に切り上げてドラッグストアはしごしてやっと薬見つけた。
友達からは多分印象悪かっただろうけど、そんなのどうでもよかった。
だって言ったじゃない、いつでも心配してるって。
でも、自分がいつ嘘吐きになるかわからない。
さすがに仕事切り上げて帰るわけにも、仕事バックれるわけにもいかない。
でも、ただ今は君に会いたい。


綾乃ちゃんは良い子。
「この家に住みたい〜!」
って言ってくれたのすごい嬉しかったし、僕もまた綾乃ちゃんと住みたいから頑張れるし。
でも、綾乃ちゃんが綾乃ちゃんの大切な人に綾乃ちゃんと僕が別れてることになってるって聞いて
それをずっと続けようとしてることにちょっと傷ついたりして
めんどくさい奴って自分のことながら思ったりして
自分だって、母親にバイだって、女の子と付き合ってるって胸張って言えてないくせに
綾乃ちゃんのことだけ上手く切り取って傷ついたなんて、言えない。
綾乃ちゃんは良い子だから、きっとそれも必要な嘘なんだ。
こんな仕事紹介しといて、良い彼女ぶってる自分に吐き気がする。
今は頑張らないと。
眠いな。
これから仕事だ。頑張ろう。
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