空いた距離が人間の希薄さに拍車をかける。
ああ、そうだよね。
…そうだったね。
ゆっくり噛み砕いて、現状を吸収したい。
時間に余裕が無い。
アイツともこうなるくらいなら、今以上に距離は詰めなくてもいいとさえ思ってしまう。
アイツが体調を崩した。
顔を見ないまま、アイツの家に行って帰って来た。
少しばかり会えば良かったかなとも思ったけど
うちはまだ何も頑張ってないからご褒美にはまだ早い。
明日から出勤だ。
…そういえば、友達からメール無い。
こういう他愛無い距離は 地味に応える。
勝手な不安と寂しさを伝えようとしないですり減らしてるから。
でも、あんまり削れないの
熱と涙で零れちゃえよ。
…なんて言えばいいかわからない。
微かにある不安が怖いんだよ。