綾辻行人先生でした。
おおおぉぉん、、
今日は、朝からだるぅくて、どうやら貧血起こしたらしく。
なんとか出勤したはいいが10時半に退社。
お昼も食べてだらだらしててもだるさが引かないし、かと言って眠れもしないので、
久しぶりに読書をしようと思ったのだが。
沼にはまった、、
多分6時間くらいぶっ続けで読んでた…
なんか最近わたしの遅読ひどくない?
昔からこんなもん?
まあいいけども。楽しかったから。
しかし今もだるぅ。。
ま、そんなことどうでもよくて。
今作ね。
やっぱり高校生のお話って素敵。
しかも女子校だと!
全寮制だと!
ミステリだと!
好物です。
それにしても相変わらず先生、直球のミステリに唸らされました。
最後まで誰が犯人かわからない!
ここまで見当がつかないってすごくない?
わたしが馬鹿なの?
これ改訂前のも読みたいわ。
犯人変わってるのかな?
囁きシリーズ、改訂版を待つべきか、改訂前も読んどくべきか、悩み中。
いやいや、プロのミステリはすごい。
まさに教科書。
少女たちが学園に“隔離“されたそれぞれのエピソードが知れて、どれも切なかった。
しかし魔女のくだりはえげつないよな。
こわいけど、少女特有の残酷さが、わたしは好き。
集団心理とかも、ほんとに、あの3年間の魔法みたいなもので、
儚くて、
好きなんだよねぇ。
だいたい高校を卒業すると、みんな魔法が溶けて、ああこれは「自分」の意思なんだ、
って気づけるようになって、
盲目的に誰かを崇拝したり、誰かの心の機微に自身を揺らがされたりしなくなって、
そして大人になる。
それって、でもある意味、そういう「不安定さ」を失う、ってことでもあるのよね。
その「不安定さ」ってでも、思春期の時期しか抽出できない紅茶の一滴みたいなもののような気がする。
美味しいか美味しくないか、美しいか疎むべきかは置いといて、
すごーく限定的で貴重なもの、だと。
なんか、詩的じゃない!?今日のわたし笑。
しかしラストの伏線回収、先生はやっぱりプロでした。
でも一個だけ女性として意見すると、男のひとってやっぱり生理についてよく知らなすぎる!!おこ。
そこはかなりデリケートなんだから、題材にするならもっと女性に寄り添って欲しいです。
(初潮の経血は鮮血じゃないし、流れるほど多くは出ません。)
以下ネタバレあり。

章末に出てくる回想が冴子のものじゃなくて良かった。
それを最後までほんとに隠せるのすごすぎる。
そして恵ちゃん!すき!
恵ちゃんの強いところも弱いところもすき。。
切ない。
恵ちゃんを「めぐみ」と読ませず「けい」とする先生もなんか、やっぱりすごい。
綾さまが犯人なのかな?って思ってた。思うよね??
序盤は、もしかして綾さまは冴子のことが気に入っちゃって、冴子に近づく女の子たちを殺してるのかな?とか。
終盤は、ただの口封じ?って。
んで、綾さまの一人称でじゃあ誰よー!!
ってなるんだけど、
そりゃ意外でさ。
誰も予想してない人物を犯人にするってところが王道ミステリなのだとしたら
もうこんな王道はないだろうけどさ。
そこは女子高生たちの独壇場にしてほしかったなぁ。
意外すぎて「えっ!?」って驚いた読者の戯言ですはい。
いや面白かったな。
魔女裁判の何がいいって、
クラスルールってのにすごく惹かれる。
そういえば『Another』も絢辻先生だったか。
こういうのはお手の物ね。
なるほど。

次は、中山七里先生で『連続殺人鬼カエル男ふたたび』読みます。こわいぞー!