13/10/07 01:47
 結果として、そういうことだった

孤独のカーテン越しに、目を細めた
湿った薄明かりはぼんやりと影絵を映し
その輪郭線でかろうじてわたしは
あなたを認識している

笑っているのか
それとも
哂っているのか

なんて気にしながら
どうしてもこの布一枚をはぎ取れない

しゃっと音をたてて
やっちゃいなさいよ

でもね、でもね、それは分厚いコンクリートの
壁を叩き割るよりずっと
重労働でね

そうして考えてみてつまるところの結果は
わたしはあなたを必要としていないのだ
ということだった
気にしてるなんて嘘を付いて
誤魔化していた、私もまた
孤独に泣くだけにんげんらしいのだと
言い聞かせていた

ほんとうは影で十分だったのだ
泣き言を聞いてくれるのは
その顔がどのように歪んでいるのかなんて
知りたくもなかったし
そう、必要もなかったのだ

だってほんとうならこんな布一枚
いつだってはぎ取れるのだから
少なくとも、物理的にはそうであった
そうでないのはわたしの精神だった



・; :*:・+ C O M M E N T :0




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