海斗の脳内



























その@


『…ぅぉぉォォオ!!ぅぉ親方様ァァア!!私の拳!!受け止めてくだされぇぇえぇぇえ!!』

ウチは親方様に向かって力の限り拳を振るった

バシ!!

「ふん!!」
それを軽々と片手で受け止める親方様。
さすが親方様…。

親方様は、ウチの拳を握ったままこちらに目を向けた。
「海斗ォォオ!!まだまだ修業が足りんんん!!もっと力の限り、この儂に拳を振りかざしてみよ!!」

部屋全体が揺れるのではないかと思うくらいの大きい声で叫ぶ親方様。


『はい!!分かり申した!!この海斗、修業をして参りますァァアァァア!!』

ウチは、親方様に負けない程の大きな声で答えた。

すると親方様は、ふ…と微笑み「その言葉忘れぬぞ」と返してくれた。

感動のあまりウチは涙を流し『ぅぉ親方様ァァアァァアァァア!!』と叫び再び親方様に向け拳を振りかざした。
それに答えてくれる様に親方様が「海斗ォォオォォオ!!」と返してくれる。

ウチ等のやりとりを何処かで察知した幸村は
「やや!!あれは親方様と海斗殿の声…!うおォォオォォオ!!某も混ぜてくだされぇぇえ!!」と叫んでいるのであった。

















こんな日常こい。