脱・ちこくまの日常

ここはいつまであるんだろう
色々なツールが生まれては消えて
書きなぐった感情も言葉も
いつかただのエラー画面になるんだ

なのに私はいつまでもぐるぐると
いつになったら真っ当な人間になれるんだろう

空が今にも泣き出しそうだったから
代わりに私が泣いてあげた

だけど
いくら太陽がギラギラと輝いたって
笑ってなんかあげないんだから。

夜明けを待っている。
いつもと変わらないように。

夏の夜明けが好き。

明日は休みで、明後日も休み。
夏休みの子どもみたいに
夜更かしをして
楽しい一日が始まるのを待っている。

いつか歳を取ったら
私は変わって
大人になるのかなって思っていた。

だけどそれは少し違っていて
私はそのままで
ただ、環境だけが変わっていくだけだった。

とっくに30歳も過ぎて
結婚して…そんな
「大人」の型に入って
じっとやり過ごしているだけ。

肉体が老いなければ
私は少女でいられたのかな？

チグハグな人間が出来上がっていく

少女は踊った。

白く儚げな手足を
ひらりひらりと
軽やかに。

そっと手を差し出した相手は
季節を運ぶ風。

風に乗って、くるくる舞う。

時が過ぎていくことを
愛おしむように
刹那の命を憂うように
少女は舞い踊っていた。

風の中に切なさを感じる季節となった。

幸福な思い出も
苦労した思い出も
平等にあるはずなのに
不思議なものだ。

時間は何の努力をしなくても
勝手に過ぎていく。
私がどんなに抵抗しても
ただ、成長のない人間で終わる。

足掻いているのに
人知れず朽ちていく様に
私は切なさを感じているのかもしれない